こんばんは!
今日は、昨日の続きで、蓮田市議会の総務委員会による行政視察のご報告として、常総市の「防災の取組」についてご報告します。
※土浦市の「DX推進」について
常総市では、平成27年9月の関東・東北豪雨の際、線状降水帯の発生により記録的な大雨に見舞われ、常総市若宮戸で鬼怒川が溢水、その後、常総市三坂町で鬼怒川堤防が200メートルにわたって決壊し、市の3分の1にあたる約40㎢が浸水しました。
その際、市役所庁舎1階も浸水し、屋外に設置してあった庁舎非常用電源設備も浸水の被害を受け、市役所も停電したそうです。
私も当時、その光景を報道番組で目の当たりにし、言葉で言い表すことのできない衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
常総市では、その後、被災したことにより見えた課題を以下のように整理されたそうです
課題
水害時の災害対応
・広域避難の重要性と近隣市町との連携の必要性
・事前に災害を想定した対応計画作成の必要性(地域防災計画等)
災害情報の伝達・共有
・様々な情報伝達手段の必要性
・県災害対策本部などの防災関係機関との情報共有の必要性
住民の防災意識
・過去の経験等が逆に避難しない判断に影響(正常性バイアスの働き)
・住民向けの防災訓練や防災教育の必要性
これらの課題への対応を検討するために、検証委員会を設置し、市の水害対策について検証を行ったそうです。
この結果を受け、常総市では以下の対応を行いました
対策(ハード面)
国・県・自治体が主体となって、鬼怒川緊急対策プロジェクトとして堤防の整備。
市役所非常用電源装置の周りにコンクリート壁を設置し浸水対策を実施。
防災ラジオを導入し、ラジオから一斉にその他の媒体(防災行政無線やエリアメール等)に一斉送信できるシステムの導入。
対策(ソフト面)
地域防災計画に職員災害時初動対応マニュアルを記載し、必要な備品の整備や災害対策本部のレイアウトを明確化。
※書き込み可能なホワイトボード式ハザードマップ
他の自治体からの受援計画の作成や、広域避難に関する協定の締結。
9月10日を常総市防災の日に制定し、市民の防災意識の向上。
災害時に自分の逃げ方を知ることを目的として「みんなでタイムラインプロジェクト」のモデル地区に選ばれる。
※マイタイムライン作成のための「逃げキッド」
他にも、様々な"被災を踏まえた防災の取組"がハード面・ソフト面ともに実施されていました!
※被災を忘れないために建てられた記念碑には、浸水深が刻まれていました。
なお、市内にある道の駅常総も浸水の被害にあった地域で、現在は「食と農と健康の産業団地」として多くの方で賑わっていましたが、被災を踏まえて、施設2階には防災倉庫や電機設備が作られているとのことでした。
いつ起こるかわからない災害を未然に防ぐことは出来ませんが、平時からの取組や意識で減災は可能です。
今回学ばせていただいた災害対応を、蓮田市にフィードバックできることがないか、検討していきたいです!
常総市議会、常総市議会事務局の職員の皆様、防災危機管理課職員の皆様、この度は蓮田市からの視察を受け入れていただき、ありがとうございました。
防災対策については、これまでも議会で取り上げてきましたが、今回学んだことを生かしながら、しっかりと蓮田市にフィードバックしていきたいと思います
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