5月になってしまいました。
4月の絵本のテーマ『星の王子さま』を整理しながら、『星の王子』さまに『知恵』の化身のようなきつねが登場していることを思い、5月の安房さんの『きつねの窓』と比較したりしています。
ところで、きつねは絵本及び童話の中の主役として、第何位?なのだろうと思ったところですが、そんな統計なんてあるのでしょうか?
宮沢賢治さんの『雪わたり』や新美南吉さん『ごんぎつね』のきつね達、安房直子さんの『きつねの窓』やあまんきみこさんの『きつねのかみさま』などのほか『きつねのおはなはん』という二俣英五郎さんのユーモラスなのもありましたね。

数えたわけではないけれど、『きつね』さんはベストスリーに入っているのではないでしょうか。
どうして人気者なんでしょう。
熊さん、ねずみさん、きつねさん達は、人のすぐ近くまでくるけれど、星の王子さまのきつねの言葉を借りれば、『飼いならされてはいない』からなのかも知れないですね。
ツマリ人間につかずはなれずの位置にいて、『秘密めいたところ』と『親しみ』が同居しているところが、絵本の人気者になるのではと、駅長は勝手に思うのですが、いかがでしょうか……?

それにしても、それぞれに登場するきつねさん達の性格や能力の違いも様々で、、人間と同じです。人間だって、宮沢賢治さんのような方と対極的な、人を化かし、嘘を信じ込ませ、命さえも奪う悪人もいます。
賢い『きつね』さんは勿論、ずる賢い『きつね』、臆病な『きつね』、人のいい『きつね』、おっちょこちょいの『きつね』、優しい『きつね』など、様々な絵本を、『きつね』さん達のバリエーションを思い出していました。