チャールズ・ディケンズ(Dickens・Charles 1812~1870)
イギリス、ポーツマス生まれ。お金にだらしない父親を持ったため、小さい頃から様々な苦労をした。
逆境にあっても、好きな読書を通じて、様々な知識を得、又豊富な人生経験からたくさんの作品を書き、代表的イギリスの作家となる。性善説とも言うべき人間の根底にある『すばらしさ』を描いた。(解説書には、こんな風に書かれます。)
最後に改しゅんする『クリスマス・キャロル』のスクルージやミュージカル映画「オリバー」など、人間は本来的に性善なのだということで幕がおり、観客はほっとして家路につきます。
また、オリバーの経験する救貧院での生活、葬儀屋、スリ団など、ディケンズの伝記を知りませんが、もしかしてディケンズ本人の子ども時代の体験に基づいているのかな?と思ってしまいます。
だとすれば、ディケンズ自身が素晴らしい『性善説』の具現者であり、これらを許容し愛した英国民も又『性善説』の民なのだと強く思いました。

ここで突然、宮沢賢治のいう『イギリス海岸』を思い出しました。『イギリス海岸』には、そういうことも含んでいるのかなと、私(『駅長』)は直感したのですが、どうでしょうか?

だって、誰だって安心して家路につきたいですからね。
そう、理想を持って生きなくてはいけません。
但し、現実から目を背けてもいけません。