うれしいやら、気恥ずかしいやら、また、どんな仕上がりになっているのか、期待と不安もありました。
そして、年長クラスの子ども達の劇『どんどこせんねんたったあ』が紹介される前から、年少・年中組の子ども達が異口同音に繰り返しました。
『どんどこ、どんどこ、せんねん、せんねんたったあ』と。
今、4半世紀前の五六歳の子ども達も三十路になっています。
あの時、橋本先生は、
『噴火の記憶が薄れる前に、記憶させて置きたいのです。』
と話されました。
三十路にはなっている『年長』さんは、そのことを、はっきりと記憶しているでしょうか……?。

噴火の直前に完成した噴火のお話しも不思議でした(噴火の予知?)が、あの時の年長クラスの子ども達も、お父さん やお母さんになっているのかな……、今では、このことの方がもっと不思議な気がしています。

(蛇足ですが、大島在島時代の記念として引き続き書いた作品は、『つばきの森の公園では』『はぶのうのとり元町からす』『あんぱん小僧』です。)