![関口誠人オフィシャルブログ「セキグチMaコト超個人的日記」Powered by Ameba](https://stat.ameba.jp/user_images/20120106/23/sekiguchi-makoto/68/fd/j/t01200160_0120016011720215631.jpg?caw=800)
最終話 前編 「怪人デザイア」
「化面ライダー ニューロン ファンのみんな!!いつもありがとう!小山田マサトです!・・・
さて、ライダーと云いながらバイクが一度も登場していない事にお気付きの読者も多いだろう。テレビ的に云って3ヶ月の事をワンクールという。つまり週一回×3ヶ月。12回で化面ライダー ニューロン1stシーズンは終る。今回は第十一話目だ。そこで今回ライダーのチューンナップされたマシンを紹介しようと思う!化面ライダーニューロンの戦いは常に人の神経の中でおこなわれる。だからこのマシンは普通のバイクとは違う。現実の世界にあるマシンであえて似ているモノをあげるとすればそれはホバークラフトのようなものかもしれない。推進力は微弱な電流だけだ。しかし電気の流れる速度と同じスピードで走る事ができる。しかしこのマシンにも限度がある。それは自分の意識以上の能力は発揮できないという事だ。人は皆微弱な電気の流れで全てを感じる。だからニューロンライド(オレはこのマシンをそう呼んでいる)にも当然限界がある。
さて、人間には欲望というものがある。誰もが一度は世界一早く走るレーサーや、最も早い玉を投げる野球のピッチャー、そして夢のような能力を持った超人のようになってみたい、と考えるものだ。しかし人間は急激に成長する事はできない。変身してライダーに誰もがなれる訳じゃない。オレは以前ゲームにハマっていた。ゲームの中では超人になる夢が叶うからだ。しかしそれはあくまでバーチャルな世界での話。現実の世界の事ではない。その事をオレは皮肉にもゲームの中で知った。ご存知の通りオレはあるロールプレイングゲームの中で行き詰った。オレは以前からゲームには絶対的な自信があった。ところがそのオレがゲームの中で行き詰った。その時そのゲームとオレの神経がシンクロする、という不思議な事が起こったわけだ・・・」
誰にあてるでもなくマサトはそう日記に記した。そしてマサトは静かに日記を閉じた。
マサトの手にあのゲーム機があった。マサトはあの日と同じようにベッドの上で布団を頭から被った。そしてゲームを立ち上げるとあの場所、つまりゲームの中でマサトが行き詰まったあの秘密の入り口に向かった。暗闇の中から冷たい光が現れた。
「待っていたぞ ニューロン!」
マサトは唖然とした。そこに待っていたのは自分自身、つまり化面ライダー ニューロンそっくりの超人だった。
「お前は一体何者だ!?」
「オレか オレは怪人デザイアだ」
「デザイア・・・?しかしお前はオレにそっくり・・・」
「それはそうだ、オレはお前の鏡、お前の化身だからだ、だからお前はオレを絶対に倒せない!何故か?それはオレはお前の現実そのものだからだ!お前の知性の限界はオレの限界、お前の体力や精神力の限界も寸分たがわずオレと同じだからだ!嘘だと思うならオレと戦ってみるか?」
「よし 何であろうとオレの前に現れた怪人は倒してきた、お前も倒してやる!」
怪人デザイアは彼の神経バイク ナーブにまたがった。そしてニューロンもニューロンライドにアジャストした。
「さあ、ついて来られるかな?フフフ・・・」
ナーブハイウェイ(高速神経回路)を2人は一斉に走り出した。複雑に入り組んだ神経回路。引き離したと思うとすぐデザイアは隣を並走している。ニューロンは負けなかった。しかし勝つ事もできなかった。
「どうだ わかったか、ニューロン!お前はオレには勝てない、もちろん負ける事もないがな、ハッハッハッ」
「クソッ!」
「さあ かかってこいニューロン、お前のスピンキックやサイコレーザーでオレを倒してみろ、ハッハッハッ」
ニューロンは様々な技をデザイアに放った。しかしデザイアもほぼ同時に同じ技で反撃してくる。
このジレンマを、一体どうする!?化面ライダーニューロン!!
次週、化面ライダーニューロン 1stシーズン最終回を待たれよ!