「弱い人間に対していい加減になれるのは、

強くて優しい人にしかできない気がします。」

     花房美和 「ブラックペアン1988 (下)」
ブラックペアン1988(下) (講談社文庫)/海堂 尊

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手術手技は抜群だが、他がいい加減な渡海医師について言った言葉です。

確かに自分よりも弱い立場の人にいい加減になるって難しいことだと思います。

やさしくするってことは一見良いことに思えますが、

本当にその人の為になるのかといえば、そうとは思えません。

逆に厳しくしても、

弱い人にはできないし、耐えられないと思います。

力量がある人ほど他人にも高いレベルを要求しがちですが

そんな人達についていくのは大変です。

いい加減に見えて、しっかり見守っている。

そうするためには自分が強くなければならないし、

やさしくなければならないです。

おまけに、そのことを周りに知られないようにしなければなりません。

僕には出来そうもないです。

あれこれ心配して過剰に介入してしまいそうです。


ちなみに、花房美和は後の物語である「ジェネラル・ルージュの凱旋」で

ICU看護師長として未曾有の災害やスキャンダルに巻き込まれることになるのだが、

それはまた別な機会に譲ることにしよう。