私立の公立校??? | 雑学大典

私立の公立校???

イギリスに「パブリックスクール」という物があるそうです。上流階級の子弟が通うところ。
「パブリックスクールで身に付けた英語」とか言うと、なんというか、スゴい。

で、ふと思ったわけです。「パブリックスクールってどんなものか」と。
「パブリック」は「公の」といった意味ですが、どうもイギリス政府が運営しているようには思われない。

 パブリックスクール
 英国のイングランドにおける教育制度で、中世以来の伝統をもつ
 私立の中等教育学校。大部分は寄宿制であり、一流大学進学を
 前提とする裕福な階層の子どもたちが、厳格な規律の下に集団
 生活を送っている。インデペンデント・スクールの一種。

ああ、やっぱり私立だ。
って言っても、中世から続いているんじゃ、現在の民主主義に基づくイギリス政府よりも古いわけで(もっとも現イギリス政府もどこから続いているというべきか曖昧な気もしますが……)我々が言う私立だ公立だという語感からは、だいぶずれるのだと思いますが。
プライベートである家庭に生まれた子供を、上流階級に浸透した制度としての集団生活の中で育てるというのですから、正に公的システム、人間を公的存在として育てるシステムと言えるかも知れません。

ちなみに、アメリカでは公立学校を指すようです。

 アメリカでは、私立学校はプライベート・スクール(私立学校)
 またはインデペンデント・スクール(独立学校)という。

あちらは社会制度の歴史が浅いから、ある意味、日本の状況と似ているのか。
そういえば、日本は「天皇家は世界一伝統が古い」とか言う割には、社会制度の断絶は深い物があります。古い神社仏閣とかはあるけれど、ヨーロッパの教会などとは次元が違う気がします。