かなりの長文となりますが、じっくりお読みください。


本日『第10回 庁舎整備特別委員会』が開催されました。


議題は「新庁舎配置の比較検討について」です。


市から3つの案が示されましたが、主に次の2つの案に絞られて議論がされました。


【第1案】
仮移転をする部署と費用を最小限に抑えようとするもので、既存の庁舎をほとんど残しながら、空いたスペースを活用して新庁舎を建て、その後に既存庁舎を撤去しようとする計画です。
概算事業費は、70億700万円。

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【第2案(=住民投票案)】
築年数の浅い既存の庁舎のみを残し、それ以外は全て撤去。広い空間を自由に活用して新庁舎を建てようとする計画です。
概算事業費は、73億6600万円。

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市としては「仮移転費用を抑え、可能な限り現状の庁舎を利用しながら業務を行うことで、市民への影響を回避できる【第1案】で進めたい。」との意向が示されました。


また、私の属する会派(五月会)を除いて、ほとんど全ての出席議員からは、市の意向に賛同する意見が出されました。


これまでの委員会で当会派としましては、『仮移転負担は極力軽減すべき。』『もったいない。』と主張し続けてきました。


しかし、本日の委員会では、【第2案】で進めるべきと主張しました。


以下に、市へ伝えた【指摘事項】【確認事項】【理由】をお示しします。


【指摘事項】
■市は「仮移転を行うプラン」で住民投票を行い、市民の審判を仰いだ経過がある。

■現在開催中の市民ワークショップにこれらの案を提示し、市民の意見を聞くべきである。

■市の示す概算事業費は、これまで二転三転し、住民投票時よりも12億近くも事業費が膨らんでいる。
いずれの案も、まだまだ変動する可能性が高い。

■本来は、先に《理想とする庁舎像》を描いた後に、建物形状等を決めるべき。
今回で建物形状を決めるのは急ぎ過ぎである。

■第1案は利便性が低い(庁舎と駐車場の距離が離れ過ぎている)(立体駐車場から庁舎に直接行けない)。


【確認事項】
■建物の配置・規模・形状の自由度は【第2案】が最も高い。


【第2案を推す理由】
■止むを得ず仮移転中の数年間は不自由であるが、65年間も使用する庁舎(和泉市ができて60年です)を市民の利便性の高いものにするため、自由に計画できるプランを採用しておくべき。

■現在、4月〜6月まで市民の代表による「ワークショップ」を開催している最中であり、ここで出される意見・要望を反映させるため。

■6月に議員による他の自治体先進事例の庁舎視察がある。これも反映させるため。

■庁舎の基本計画をコンサルタントに委託している最中である。この提案を反映させるため。

■会派として、利便性を高める案(傘が要らない和泉市役所=全天候型の駐車場)(高齢者や障がい者の手続きのドライブスルー化)(落差のある土地形状を利用した地下駐車場)など、多くのアイデアがある。これらの検討を行うため。


以上の点を市に伝えました。



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いずれにしろ、当会派としましては、《市民の利便性》を最優先に考え、これから出される市民や専門コンサルタント、職員や議員からの《様々な意見・提案・要望》を新しい庁舎計画に反映させるためには、今回の委員会で《自由度の高いプラン》を採用する必要があると訴えました。


しかし、先にも書いたとおり、当会派を除くほぼ全ての議員の意向により、最終的には、市の望む【第1案】に決定されました。


残念ながら、【建物案】については我々の意向は叶いませんでしたが、駐車場台数の増加や駐車場配置の見直しなどについては、他の議員からも賛同をいただけた場面もありました。


今後は、基本計画と基本設計の策定が進められて行きますが、引き続き、《市民の利便性の高い庁舎》《将来世代に説明責任の果たせる庁舎》の実現に向け、しっかりと取り組んで参りますので、皆さま、どしどしアイデアやコメントをお寄せください。