先日お借りしていた『和泉郷土かるた』を返却するために南横山小学校を訪れたところ、年に一度の当校の行事《炭焼き体験》が行われており、運良く参加させていただきました。
当校は、平成18年度より《小規模特認校》として通学区域に関わりなく市内に住んでいる児童が広範囲から通っており、6年生を中心に《炭焼き体験》に参加し、低学年の子ども達は周囲で見学をしていました。
昨日は、早朝から窯をあたためるための作業が始まり、夜9時まで見守りが行われたようです。
そして、本日は窯から焼き上がった炭を取り出す《窯出し》でした。
保護者や地域の方々、校長先生を始めとする先生方など、【地域の力】を結集して守り続けられてきた伝統的な学校行事です。
当校のホームページには「父鬼の白炭は遥か奈良時代より続いている。」とあります。
『和泉郷土かるた』には「父鬼の 白炭こいし わび茶好き」と読まれており、その注釈には、『和泉名所図絵に「名産横山炭、横山荘、父鬼村より出る」として紹介されているが、いまは生産されていない。白炭は黒炭にくらべて、かたく火もちがよいので重宝がられた。』と記されています。
また、これ以外にもこの地域では《笹踊り》という伝統芸能もあり、3月に開通予定の大阪府と和歌山県を結ぶ府県間道路の開通イベントでも披露されるようです。
このような《歴史ある伝統行事》、どうか【地域の力】で守り続け、末長く伝えていただきたいものです。
なお、先生によると、『出来上がった炭は、後日、子ども達が自分の手で地元の神社や大野町「葉菜の森」などで販売する。』との事でした。
※本日の《窯出し》の模様は、1月24日(火)午前11時〜J-COMの「デイリーニュース南大阪」で放映される予定です。