都市環境委員会の行政視察、第2日目は、東広島市。


その目的は、『環境に配慮した庁舎建設』についてご教示いただくことです。


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東広島市は、昭和49年に4つの町が合併して市となったものですが、その後、5つの町を合併し、現在に至っています。


その人口は、約18万5千人ということで和泉市とほぼ同じですが、合併を繰り返されていることもあり、市域の面積は、635.16平方キロメートルと非常に大きく、本市(84.98平方キロメートル)の8倍近くとなっています。


そして、東広島市では、庁舎が分散されてきたことや老朽化、業務増加に対して狭隘であること等の理由から、平成24年度に新たな拠点となる新庁舎の建設が行われました。


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こちらは、新庁舎です。


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こちらは、全体のパースです。


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ロビー横のカフェ(パン屋)では、多くの市民の憩いの場となっていました。



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こちらは、最上階の展望スペース。こちらも、市民で満席となっていました。



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屋上緑化の様子です。≪酒蔵の町≫の名に因んで、≪酒≫の文字に植込みが作られていました。



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こちらは地下1階の免震装置です。



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来庁された方に分かりやすいように表示版には、課の名称だけでなく、細かい業務内容が記されていました。



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議場は、≪ガラス張り≫となっていました。




地上10階・地下1階、建築面積2,466平方メートル、延床面積17,477平方メートルの新庁舎は、環境への配慮を徹底的に研究されたようです。


その結果、空調負荷を軽減するために階段やトイレを建物両端に配置、太陽光発電の導入、LED照明の採用、トイレ洗浄水への雨水利用など、環境に最大限に配慮されていました。


これらにより、電気代や水道代のコスト削減も図られているようです。


また、それ以外についても、先の写真のとおり、多くのアイデアが取り入れられていました。



庁舎整備について、和泉市では、過日の住民投票~議会での議決を経て、現在地での建て替えに向けた準備が進められています。


東広島市のように自己所有地での建設とは異なり、和泉市では≪借地の解消≫という大きな課題も抱えています。これについては、今年の上半期を目途に一定の解決をめざすこととなっていますが、いずれにしろ、新築されることに違いはありません。


その点において、今回のような同規模の自治体における≪エコ庁舎≫の視察は、本市にとりまして、良い先進事例となりました。