このたび、和泉市において『みたチョ』という防災アプリの運用が開始されました。



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この防災アプリは、スマートフォン対応として民間会社が開発したもので、この民間会社と一般社団法人 全国防災共助協会が連携を取りながら運営を行っています。


当アプリについては、2014年5月15日付けの朝日新聞に記事が掲載され、「泉佐野市で導入・運用が開始された。」というものでした。


そして、この記事を見た私は、当協会に依頼をし、私を含む同期の市議会議員を対象とした当アプリの説明会を開催していただきました。



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その後、本市の危機管理担当部署の職員にも説明を聞いていただいたところ、市民の防災意識の向上や災害時に役立つものとしてご理解をいただけたため、本市と当社団法人で協定を締結し、今回の運用に至ったものです(担当職員さん、ありがとうございました)。


使い方としては、スマートフォンで当アプリをダウンロードをすれば、防災啓発ステッカーにスマートフォンをかざすだけで画面上に自治体からの防災情報や企業CMが流れ、これらを見終わると個人にポイントが貯まる、という簡単なもので、貯まったポイントは防災グッズなどと交換してもらうことができます。


この、【情報を見ただけでポイントが貯まる】という機能から、『みたチョ(見た貯)』という名前になったものです。



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また、いつでも気象庁のデータや避難場所が確認できる上、【災害時にスマートフォンに景色を映せば、ナビゲーション機能を発揮し、最寄りの避難所に誘導してくれる】、という≪優れモノ≫です!


以上、当アプリの機能を文書で表現すればこのような感じになるのですが、おそらく上手くお伝えられていないかと思いますので、スマートフォンをお持ちの皆さま、ぜひ当アプリをダウンロードしていただき、先般全戸配布された防災ステッカーで実際に使用してみてください。


また、本市では、今年度より、『同報系 防災行政無線システム』の運用が開始されています。


具体的には、市内すべての小中学校や消防団器具庫、都市公園など75か所に屋外拡声子局(スピーカー)を設置し、平常時は、【交通安全・防犯・火災の注意】【行事の案内】【定時メロディ(現在は17時に夕焼け・小焼けが流れています)】を流すものとして、また、災害時には、【気象警報の伝達】【避難所への誘導】【危険区域への警戒】などを放送するため、配備されているものです。


この無線システム、大規模災害時には有効に機能するものと期待をしています。


そして、これら以外にも本市では、≪幼稚園舎・小中学校校舎の100%耐震化≫や≪指定避難場所への防災備蓄倉庫の設置≫、≪耐震性緊急貯水槽(飲料用)の設置≫などを進めてきました。


防災への取り組み・危機管理には終わりがないため、今後も更なる充実に努めていただきたいものです。


ここで少し話は変わりますが、災害時には、≪自助≫・≪公助≫・≪共助≫が重要だとされており、行政では≪公助≫を担っていますが、残念ながら、これには限界があります。


そこで、地域住民による≪共助≫が必要となるわけですが、私が所属している消防団による活動も≪共助≫になるかと思います。


これまで和泉市消防団では火災が発生した場合、消防団員を招集するための手段として、消防本部からの自動操作で消防団器具庫のサイレンが鳴らされ、我々もその音で駆けつけていましたが、昼夜問わず大音量のサイレンが鳴らされるため、近隣住民から苦情が寄せられていたようです。


そのため、今年度から招集サイレンが廃止され、団員はメールで招集されるようになっており、『一番最初に器具庫に到着した団員が自ら手動でサイレンを鳴らす』、という仕組みに変更されています。


以前のように、いち早く招集サイレンが鳴らなければ、万が一、自分の家の隣で火災が発生していても、気付かずに寝たままで逃げ遅れてしまうかも知れません。


招集サイレンの廃止は、非常時に自らの力で対応する≪自助≫を阻害しているような気がしてなりません。