今年最初の≪一般質問≫を行いました。


≪一般質問≫とは、議員が、自ら取り組んでいる政策の実現に向けて市に対して要望をしたり、すでに市が執行している事業などについて、提言や質問を行うものです。


今回は、全24名の議員のうち、11名が質問を予定しており、本日8名が終了しました。


私の質問の概要は以下のとおりです。


Ⅰ.子どもの健全育成について

①道徳教育について

 【関戸】
平成30年度から小中学校において、道徳が教科化される。本来、道徳教育は、家庭において担うべきであり、それを地縁血縁や地域コミュニティ等によって補完していくことが望ましい。しかし、社会情勢の変化に伴い、教育現場における道徳教育も重要な役割を果たす。道徳の教科化を非常に評価している。市(教育委員会)の認識は?

 【教委】
すでに道徳教育に力を入れており、授業参観を始め、地域住民への授業の公開も行っている。市としては、今後の取り組みの≪追い風≫になる。

 【関戸】
市の認識は理解した。市と現場が一枚岩にならなければならないが、学校現場の認識は?

 【教委】
教師の意識が高く、独自の研修も開催しているが、意欲的に参加されている。大阪府下でも先進的であり、他の市町村から道徳教育の講師依頼が来ているほどである。

 【関戸】
和泉市の道徳教育が先進的であることが分かった。指導にあたり、個々の教員の価値観に偏重や指導力に差が出ないことを強く望む。また、教科化までの期間、≪礼儀作法≫や≪マナー≫、≪近年おかしくなっている日本語の正しい使い方≫も指導されたい。


②中学校のクラブ活動について

 【関戸】
部活動は、協調性や上下関係、忍耐力などが培われる素晴らしいものである。市の認識は?

 【教委】
責任感、連帯感、規範意識や自主性などが育まれ、部活動の教育効果は計り知れない。

 【関戸】
部によっては、運営費が不足し、個人から部費を徴収している。市において運営費を助成し、≪家庭の経済状況に関わらず、すべての生徒が自由にクラブを選択できる環境≫を整備すべきだ。

 【教委】
部(種目)ごとにかかる費用が異なるため、一律に部費を廃止することは困難である。

 【関戸】
部費の一律廃止は無理であれば、できる範囲で助成し、保護者の負担軽減を図ることを要望する。
また、近畿大会や全国大会に出場する際の交通費や宿泊費について、『中学校体育連盟』に加盟している種目に対しては、全額支給されている。
しかし、連盟に加盟していない種目であれば、支給に上限がある(※)。
さらに、吹奏楽部など文化部の場合、一切支給がない。すべての部活動に対して、平等に支給すべきだ。

※『中学校体育連盟』に加盟していない種目として、石尾中学校ダンス部が、平成25年度・26年度の2年連続で東京で開催された全国大会に出場しています。


 【教委】
対象の拡充や文化部に扱いについて、それぞれの実態を把握しながら、適切な運用方法を検討していく。

 【関戸】
運動部の顧問は、≪ほぼ無休≫で激務である。週休日の手当も少なく、時給に換算すると約560円~600円程度である。手当を最低賃金まで増額すべき。手当は大阪府の所管だが、増額が実現するまでの間、市において最低賃金との差額を支給すべきだ。

 【教委】
大阪府に対して、要望していく。

 【関戸】
週休日の手当は、大阪府の基準では、4時間以上出勤しなければ支給されない。ぜひ、1時間ごとに支給されるよう、府へ要望されたい。


Ⅱ.ホテル等宿泊施設の誘致について

 【関戸】 
都市の魅力を高めるため、『ホテル』は重要であり、市の発展に欠かせない。過去にテクノステージ和泉などにおいて、固定資産税相当分の補助を行い、企業誘致に成功した。ホテルも企業の一つであり、税の優遇や建設費の補助など積極的な誘致施策を展開すべきである。

 【市】
市としてもホテル立地の必要性を認識している。誘致施策について、早急に検討していきたいと考えている。

 【関戸】
誘致施策の対象区域は市内全域を対象とされたい。和泉中央駅付近では、庁舎移転の候補地として挙げられている『UR住宅展示場跡地』も良い立地である。仮に、庁舎が移転となれば、テルと庁舎の併設は非常に魅力的である。和泉府中駅前も駅舎やロータリーが整備され、ホテルが立地すれば、更に活気づく。また、槇尾山施福寺への西国参り参詣者も視野に入れ、山間部における旅館も対象としていただきたい。

 【市】
誘致施策を検討する区域は、市内全域を対象とすべきと考えている。

 【関戸】
ホテル進出は事業者が判断するものであり、誘致施策がすぐに立地に結び付くとは限らないが、市長にも積極的なトップセールスを期待している。

 【市】
ホテル、旅館も含め、誘致施策を検討したいと考えている。


以上が本日のやり取りです。


≪道徳教育≫、≪クラブ活動≫、≪ホテル誘致≫、いずれも今の和泉市には、しっかりと取り組んでいただきたい課題です。


市からの答弁は、前向きに検討されそうなもの、現状維持を意味するもの、実現困難を意味するもの等、様々でしたが、私なりに手応えを感じました。


今回の質問を【実りあるもの】にするため、今後も引き続きしっかりと議論を交わしてまいります!!