本日、和泉商工会議所が主催する『いずみ まちゼミナール』が、和泉市箕形町にあるパソコン教室『Y&Family』において開催され、見学&体験をさせていただきました。


内容は、≪脳若トレーニング≫と題した脳の若返り教室で、認知症を予防するためのトレーニングです。



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このトレーニングの考案者は、≪NPO法人 介護予防で日本を元気にする会(理事長 光岡眞理 氏)≫で、当法人からライセンスを取得した講師(脳若認定トレーナー)が、このパソコン教室にいらっしゃることから、【関西初上陸】という触れ込みで開催されたものです。


まず、認知症とは、「脳の障害により、いったん正常に発達していた知能が、慢性的に減退・消失すること。」とされており、血管性やアルツハイマー型などに分類されています。


まちゼミナールでは、記憶力を鍛えるトレーニングに始まり、脳と身体の組み合わせ体操、タブレットパソコン(iPad)のアプリを用いた脳トレゲーム、ヨガをイメージしたリラックス運動などが行われました。


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これらの中で、参加された方々が最も興味を示されたメニューが、iPadの脳トレゲームでした。



このトレーニングは、科学的根拠の実証が2年間かけて行われ、その効果が『第9回 日本応用老年学会大会(平成26年10月)』において【記憶の向上が期待される】と結論付けられたようです。


その後、認知症予防の効果的な取り組みとして、テレビや新聞などマスコミでも取り上げられたこともあり、発祥地の福岡県下7つの自治体を皮切りに、これまで島根県・広島県・山梨県・群馬県・福島県まで広がり、19の自治体において行政の事業として採用されています。


先日、厚生労働省の研究班が、「このままでは、10年後の2025年に最大で730万人、実に≪65歳以上の5人に1人≫が認知症になる。」と発表しました。


このまま対策を講じず、≪5人に1人が認知症≫というデータどおりの社会にさせるわけにはいきません!


≪5人に1人≫、ということは、御夫婦でカウントすれば、≪2~3世帯に1世帯≫が認知症の方がいる世帯だということもできます。


教室で配布された資料によると、『65歳以上の方を高齢者と呼ぶことが多いが、その内訳は、≪80%が元気な高齢者≫、≪5%が介護予備軍≫、≪15%が要支援・要介護者≫である。』と記されていました。


医療の進歩による長寿命化ももちろん大切ですが、介護予防にしっかりと取り組み、≪健康寿命≫を延ばすことが行政の課題です。


なお、認知症予防に効果的な脳の活性化は、①≪新しいことへのチャレンジ≫、②≪人とよく話すこと≫、③≪よく笑うこと≫だそうです。


≪新しいことへのチャレンジ≫、決して、新しい趣味を見つけるといったハードルが高いことではないようです。


ちなみに、脳を活性化できる身近で実現しやすい≪新しいことへのチャレンジ≫は、『通い慣れたスーパーマーケットではなく、初めて行くスーパーマーケットで買い物をすること。』だそうです。


ぜひ、試されてみてはいかかでしょうか。