本日、『第1回 和泉市立病院 指定管理者評価委員会』が開催されました。


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これは、和泉市が、今年4月1日より≪医療法人徳洲会≫を指定管理者として当院の運営を委託していますが、この指定管理者による運営状況を当委員会において評価することにより、当院の適正な管理運営の確保とサービス水準の向上につなげようとするものです。


当委員会は、医師や大学教授、税理士など6名から構成され、医療面、経営面、財務面など幅広い見地から評価をしようとするもので、今後も定期的に開催され、最終的には当委員会としての評価結果を市に対して答申していただくこととなっています。


第1回目は、委員6名に加え、≪医療法人徳洲会≫から医師や事務職員・薬剤師・看護師・栄養士など各部門の代表者が、市から副市長・職員が参加して行われました。


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まず、委員会では、4月~7月までの実績(入院・外来患者数や診療額、診療科ごとの患者数等の詳細)や昨年度(=市直営時)との比較についての報告がありました。


患者数は年度当初に減少したものの、これについては、医療スタッフの減少や電子カルテ導入による待ち時間延長等によるものと正確な原因分析がなされており、現在は、スタッフも順調に増加し、患者数も入院・外来とも増加傾向にあります。


一方、救急患者の受入れについては最重要課題の一つですが、残念ながら昨年度の同時期と比較しますと減少しています。


しかし、これについては、岸和田徳洲会病院と密に連携を取り合っており、岸和田徳洲会病院において【和泉市民の優先受け入れ】を行っていただくことにより、カバーされているものです。


これらの他にも、■財務状況、■徳洲会と市職員による業務モニタリング結果、■昨年度開催された指定管理者公募時の提案と現状との対比、などについても報告がされました。


委員からは、■市民アンケート実施の提案、■PDCAサイクルの重要性、■病診(病院~診療所)連携を充実するための医師確保の重要性、■患者増加から生んだ利益を社会貢献に繋げるべき、など多くの意見が出されました。


当然、手厳しい意見もありましたが、いずれも、『いかにして市民に頼られる市立病院になるか、市民の健康生命を守る病院でいるか』ということに視点を置かれた前向きな議論の場となりました。


我々議会としても何度も議論を重ねて導入された指定管理者制度、まだまだ始まったばかりですが、今後も市と指定管理者が≪良きパートナー≫として健全な運営がされ続けなければなりません。


市立病院が本来の役割を果たすためには、市・指定管理者・議会だけではなく、何より、【主役である市民の皆さまの関わり】が重要だと考えます。


この点において、当委員会は公開で行われていますので、第2回以降、ぜひ傍聴にご参加ください。


なお、明日午前10時から『和泉市議会 第3回定例会』が開催されます。


市立病院に関する議案を始め、多くの議案が審議されます。


こちらについても公開されていますので、傍聴にお越しください!