本日、南大阪振興促進議員連盟として大阪府に対しまして、平成27年度予算にかかる要望活動を行いました。


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南大阪振興促進議員連盟とは、堺市から岬町まで9市4町の議員のうち75名で構成される大阪府南部地域の活性化を目的として活動している団体です。


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本日は、そのうち41名が参加し、次の10項目について要望を行いました。

1.大阪湾の原状回復と防災対策の今後の整備
2.堺泉北臨海地区の防災対策
3.泉州地域の汚水・生活排水処理率の向上
4.泉州地域における「最先端がん医療拠点」の実現
5.泉州地域の活性化の促進
6.旧 大阪府都市開発株式会社の売却益を南大阪地域の発展の原資とする
7.児童・生徒の学力向上
8.泉州地域に総合スポーツパークの設置
9.関西国際空港連絡南ルート実現
10.紀淡連絡道路の早期整備


これら10項目は、各市町の選出議員によって挙げられたものですが、このうちの6点目『旧 大阪府都市開発株式会社の売却益を南大阪地域の発展の原資とする』については、和泉市選出の市議会議員が中心となって要望を行いました。


ここで、泉北高速鉄道につきましては、すでに皆さんもご存じのとおり、去る6月に開催された府議会において、これを運営する旧大阪府都市開発株式会社(OTK)の株式を南海電鉄に売却することが決定しました。


これについては、乗り継ぎ運賃の割引や通学定期割引率の引き上げ等により利用者負担が軽減されることになることから、売却についての意見書を提出した和泉市議会の一員としましても、評価をするとともに、大いに感謝をしております。


しかし、マスコミ報道によると、『大阪府は、約360億円の売却益を北大阪急行や大阪モノレールなど大阪北部における整備に充てる。』とのことでした。


そこで、我々としましては、『株式売却による収益については、泉北高速鉄道の経営を割高な運賃負担として支えてきた南大阪地域の住民のために使われるべきであり、南大阪の発展に資する施策の原資に充てていただきたい。』旨の要望をいたしました。


これに対する大阪府の回答は、『まずは、公共施設整備基金に積み立てる。使途については、現時点では決定しておらず、今後、検討する。』というものでした。


また、これに関連して和泉市選出の同僚議員から、『マスコミでは、【中百舌鳥駅における大阪市営地下鉄御堂筋線と泉北高速鉄道の相互乗り入れ】が報道されているが、これは実現されるのか?』という質問がされましたが、これに対する大阪府の回答は、『中百舌鳥駅における駅の整備等乗り継ぎの利便性の向上については検討している。しかし、相互乗り入れについては、南海電鉄とも協議を行ったが、現時点では検討していない。』とのことでした。


確かに、泉北高速鉄道と地下鉄御堂筋線が相互乗り入れによって乗換が不要となれば、利用者にとっては大変ありがたいことですが、費用対効果等の検証を行う上では、非常に厳しいという現実も理解できます。


相互乗り入れによって生じるコストが運賃として上乗せされるようなことがあれば、ある意味、本末転倒となってしまうかもしれません。


そのため、これについては、更なる研究・検証を要するものだと考えます。


今後も、≪株式売却益の南大阪地域への還元≫、≪泉北高速鉄道の利便性の更なる向上≫を始めとする10項目の実現に向け、他自治体の議員さんとも連携を図りつつ、しっかりと取り組んで参ります!