5月8日(木)・9日(金)、市議会総務安全委員会の行政視察を行いました。


二日目は、福井市を訪れました。


1


3

福井市では、市役所玄関ロビーに≪名誉市民≫の方のお写真が掲げられていました。敬意を表する意味でも、和泉市でも参考にしてもいいかもしれませんね。



視察の目的は、都市の魅力を発信し、観光や地域振興に繋げることを目的とした≪シティプロモーション≫の取り組みについてです。



2



福井市では、一乗谷朝倉氏遺跡や養浩館庭園、越前ガニを始めとする多くの観光資源がありますが、観光客が伸び悩んでいたようです。


そこで、これらを最大限に活用するため、≪観光アドバイザー≫として招き入れました。


この方は、元ANA宣伝部長や他市での観光大使という華々しい経歴をお持ちの方ですが、福井出身ということもあり、地元に恩返しがしたいということで、申し入れをしてくださったようです。


そして、この方の人脈を活かし、BOSSやソフトバンクのCMを手掛けたクリエイティブディレクター、トヨタや全日空のキャンペーンを手掛けたアートディレクター、有名カメラマンの方々がタッグを組まれて、観光プロジェクトを展開されています。


その結果、昨年秋に開催された『シティプロモーションサミット』でも取り上げられ、全国12市のうちの1市として事例紹介がされました。


また、福井市のポスターは、JR東日本管内の駅や通路、車内広告など全57万点の中で≪交通広告グランプリ≫を受賞されました。(※自治体が受賞するのは史上初めてだそうです)


一方、和泉市においても、近年、≪和泉シティプロモーション事業≫を展開しており、今年度より、人員や組織の強化を図っています。


その取り組みにおいて、本市は、和泉市出身の有名人を観光大使やPR大使として、市内の観光名所や特産品のPRを行っています。


これに対して、福井市は、有名人などを活用するのではなく、先に述べた方々による戦略的な取り組み(広告キャッチフレーズやポスター作成など)により、市の魅力を発信されています。


これに倣い、今後は本市においても、広告代理店を経験された方などを発掘し、助言をいただきながら、この事業に取り組んでいくことができれば、さらに成果があがるのではないでしょうか?