本日、福井県にある≪美浜発電所≫を見学させていただきました。


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これは、同僚の大浦議員のお取り計らいによって実現したものです。


この美浜原発は、日本海(若狭湾)に突き出た半島の先端に位置しており、関西電力によって昭和42年に1号機の建設が始められ、昭和45年の大阪万博に合わせて営業運転が開始されました。


その後、2号機、3号機が建設されましたが、現在は、すべて運転が停止されています。


美浜原発の全敷地面積は約10,000坪で、ユニバーサルスタジオジャパンとほぼ同規模だそうです。


当然のことながら、施設はセキュリティの問題上、厳重な警備が行われていました。



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写真撮影も禁止されていましたので、遠方からの1枚のみです。



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配布された資料です。



ここで従事されている職員さんから、原子力発電の仕組みや安全に対する取り組みについての説明を受けました。


また、大阪から随行していただいた職員さんからは、再生可能エネルギーにも積極的に取り組んでいるというお話もいただきました。


率直な感想としましては、正直、私の想像をはるかに超えたレベルを想定した安全対策が講じられているのだと感じました。


原子力発電といえば、東日本大震災の福島第一原発事故以来、賛否が分かれるものとして、我々国民の間でも、ある意味≪タブー視≫されているものといえるかもしれません。


正直、私自身も賛否を問われると、胸を張って明確な意思を表明できるものではありませんでした。


そして、本日、知識不足の私は、多くのことを学ぶことができました。


『原子力発電は危険』と総じて語られる中、国内に原子力発電所は50基あり、発電の仕組みは2種類あること。9つの電力会社によって、導入している発電の仕組みが異なること。原発の立地は海側だが、太平洋側と日本海側によって条件が大きく異なること。立地する地盤が岩盤か否かで強度が全く異なること等々・・・。


総じて語られることが多い原発ですが、個々それぞれによって安全性に大きな差異があり、一括りにするものではないという印象を持ちました。


原発賛成派の意見として聞くことが多いのは、コストが安価であること(どこまでをコストとするかは意見が分かれるところですが・・・)、二酸化炭素を発生せず環境に優しいこと、化石燃料のように国際情勢に左右されることなく安定供給ができること、といったところでしょうか。


一方、反対派の意見としては、何といっても事故のリスク、そして、放射性廃棄物の最終処理問題でしょうか。


こんな中・・・


再稼働に向け、国に申請している原発があります。


原発停止による電気料金の値上げによって、悲鳴を上げる中小企業や会社存続を危ぶんでいる知人がいます。


福島では3年を経過した今も、復興が終わっていないという事実があります。


原発ゼロを宣言したドイツは、不足した電力をフランスから輸入できる・余剰電力を国外に輸出しているという情報もあります。ドイツのように陸続きではない島国:日本は、同じようにはいきません。


安価で安定供給が可能な再生エネルギーの確立は、皆が望むところです。


列挙すれば、きりがないほどの諸事象がありますが、これまで原子力の恩恵を被ってきた都会に住む我々一人ひとりが、≪エネルギー≫というものに真摯に向き合わなければならないと感じた一日でした。


各自が身近にできること、節電・節ガス・エネルギーの自給自足・自動車利用の減少などといったところでしょうか。


ちなみに、我が家は、1男1女の4人家族ですが、就寝するまでは全員が一つの空間で過ごしています。


これは、【一家団らん&節電】の一挙両得!


ぜひオススメです!!