8時ちょうどの(スーパー)あずさ6号で | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

報告が遅くなりましたが

木ノ下歌舞伎『勧進帳』松本公演から帰ってきました。

 

二年前、まつもと大歌舞伎の『三人吉三』を観に訪れたことのある松本。
高いビルがなくて、町が開けていて、劇場もお祭りみたいで、いいな、楽しいなとはしゃいでいた記憶がまだ鮮明に残っています。

 

その二年後、大ホールでは『四谷怪談』が、隣の小ホールで木ノ下歌舞伎『勧進帳』の幕が開きました。

 

二年前と同じ、空が近くて、劇場に向かうと山が待ち構えるように遠くにみえて、
町が歌舞伎を、演劇をつくっていることを日々実感しました。

 

でも感じ方が全然違います。
もちろん滞在期間が長かったことも、触れ合う人たちとの距離が違うということも
そうだけど。作品を観る立場と、作品を観ていただく立場。
お迎えしていただくのでなく、お迎えする。そこが大きく異なりました。

お客さまとも、スタッフの方とも、四谷怪談の関係者のみなさまとも、
「作品で」交流ができるということの、嬉しさ、感慨深さ。

本当にこみあげるものがありました。

 

キノカブ文芸部としても、"大"歌舞伎の帯企画
が、浸透していたり、コラムもみなさんに読んでいただけたりでほくほく。

俳優インタビューも、今回も出演俳優の皆様が興味深いお話をしてくださったおかげで、
お客様から温かいお言葉をいただけたり本当に有難いです。


この二、三か月で、キノカブ出演者の方や歌舞伎役者さんのインタビューを20人くらいしてきましたが、お一人おひとりの感性にじっくり触れられ、伝えられるとういことは幸せなことだとつくづく思いました。

webで、本屋さんで、皆さんの未来に繋がる立体的な言葉に
何か感じていただければ幸いです。

 

 

次は
出ます。

 

「猫と描ーnekotokaー」
ハナウタ(はるか・永高義従氏)が音楽を奏で、インスピレーションを受けた関が傍らでおどり、日本画家の渡邉貴裕氏がライブ終了までにその世界を壁一面に描いて完成する、という歌・踊り・絵のコラボレーション企画です。

ありがたいことにご予約で満席に達したとのことですが、若干の当日券、お立ち見席はご用意できるようです。

 

パフォーマンスは17:30からですが、カフェ・展示は11:00からオープンしています。

カフェは江戸川橋のyurucafeさん
が、イベントのために「猫カフェ」を開いてくださいます。
カレーや猫クッキー、ご自慢のコーヒーやスムージー、アルコール類もご用意していただきます。
(お立ち見席にドリンクはついていませんが、別途ご購入いただけます)

カフェにはお二人のカメラマンによる、猫をテーマにした写真を展示します。
猫写真を展示するのは、東京の下町を中心に撮影活動をされている、徳富政樹氏。猫の写真満載のフォトブックとをポストカード大の写真の展示販売も行われます。
井出愛彦氏は猫をテーマにしたポートレイトを展示します。こちらの撮影は関がモデルとして参加しています。撮影手法が普通ではない、かなり鮮烈な写真になることと思います。

こちらは入場無料でお入りいただけます。
是非ふらりと遊びにきてくださいませ。

 

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「猫」と「描」ーneko to kaー

 

●日時 :2016年7月24日(日) 11:00~
(展示は11時開始、パフォーマンスは17時半開演となります)
主催:nekotoka

●会場 : 原宿 竹下口 レンタルスペース「さくら」1F
渋谷区千駄ヶ谷3-54-8 JR原宿駅・地下鉄北参道駅 各徒歩8分

 

猫の里親会を開催しているNPO法人nekonokoさんによる「ねこフェスタ3」と共催で、原宿のスペースを1日借りきって猫をテーマにしたイベントです。
※イベントの収益の一部はNPO法人nekonokoさんを通して
里親さんを探している猫たちへ寄付いたします。

 

自分の身体の話を事前に自分の言葉でしても宙に浮いてしまいそうなので、
こちらは当日どう感じていただくかな気がします。

私は器用ではないのでフィクションとノンフィクションの境目がよくわからなくなりますが、
そのわからなさもはきだしてみようと思います。
24日、原宿でお待ちしています。

 

 

 


夏は熱を帯びていても
光と同化して悪目立ちしないから


夏が好きだ