中日劇場四月花形歌舞伎 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

今月三カ所目の歌舞伎、名古屋中日劇場へ!

その前にフレンチレストラン・ツキダテさんで開催中の
瓜谷茜ちゃんの歌舞伎イラストの個展に伺いました。

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額も茜ちゃんオリジナル、レイアウトはツキダテのオーナーさんとの合作だそう

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この「寺子屋」の絵は構図も色彩も本当に素敵で、私も大好きな一枚です

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二人の思い出(笑)トークをさせていただいたときの漫画冊子も飾ってくれています!
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茜画伯がご案内~


おくだ会のお手伝いをさせていただいた後、中日劇場へ。

名古屋のど真ん中にあるビルの、なんと9階にあるこちらの劇場。
おみやげ屋さんもご当地ならでは
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さてお芝居ですが、夜の部は「新・八犬伝」。
悪役3役に加え犬飼現八と、計4役を演じ分ける愛之助さんの巧みなこと!
八犬士たちが続々と集う展開は、RPGゲームのようでした。

激しい立ち回りも見応えがありの大スペクタクル。
お腹いっぱいで名古屋一日目の夜が更けていきました。

翌日、迷った挙げ句どうしても観たいと、予定を変更して昼の部も観劇。

まず幕開きの「操り三番叟」が素晴らしかった。
右近さん扮する三番叟が、人形特有の無機質さを保ちながら、人間離れした動きをする。時々コンテンポラリーダンスのようにもみえたし、糸が切れた三番叟を後見がモノとして扱うところなど、バレエのペトルーシュカを彷彿とさせ、振り以外の面白さにも気付かせてくれました。

そしていよいよ「雪之丞変化」。

とにかく、いかにお客様に喜んでいただけるか、難しいことや理屈を抜きに、歌舞伎はエンターテイメントなのだ、ということが存分に伝わって来るお芝居でした!俳優さんもそれぞれの個性に合った役柄で目が離せませんでしたし、宙乗りも意外な演出があったり、一瞬たりと退屈する隙がなかったです。

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一緒に観劇した、たみーと一緒に!






どの作品も中日劇場の空気感に非常にマッチしていて、

劇場と作品の相性とか、

ここでしか観れない、感じられない

ことがあったと実感。


そして

名古屋に行ってよかった

という想いと、

今回も味噌カツもあんかけスパを食べられなかった

その後悔の念とを同居させながら帰京しました

とさ。