錦秋名古屋顔見世withかぶきゅーと | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

先日幕を閉じた日本特殊陶業市民会館で行われた
錦秋名古屋 顔見世歌舞伎。
応援&お手伝い&楽しみに(笑)行って参りました!

今回は2日目のある企画もあり、
かぶきゅーとの皆との遠征!
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たみーとえいみー!
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あかねん!奥にいるのはおくださん(引率の先生)

まずは名古屋で歌舞伎の絵を描かれている
ロバート・ムーアさんにお会いし、名古屋ヒルトンでに飾られている絵を
実際にご本人に解説していただき(!)
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そのあとはアトリエにまでお邪魔してしまいました!
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ロバートさんの歌舞伎の絵で特に青を基調とした作品がとっても印象的だった。
藍隈とも違う、
もっと体温のない無機質な「青」が強く残った。
生の歌舞伎や写真を観てではなく、
インスピレーションで描いていると聞いて納得した。
KABUKI、NINJYA、ではない歌舞伎の匂いがするのはそのせいなんだろうなぁ。

そしてそんなロバートさんも一緒にやってきました!金山!
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夜の部は
『本朝廿四孝』『身替座禅』『伊勢音頭』
の三本立て。

十種香も伊勢音頭も、梅枝さんの種類の異なる「色気」に
やられました。やはり色気はつくるものではなく醸すものだ。

美しい女形も堪能しつつ

『身替座禅』の玉の井にも『伊勢音頭』のお鹿にも、共通する
笑いの奥にある、女性の可愛さと哀れさがみえかくれするお役がとても興味深い。

亀三郎さんは「挑む」で玉の井を演られていて、それがとても素敵だったから
今回のお鹿も期待していただけど、その通りだった。
お客様との距離感がちょうどよく、媚びないし遠ざけない。

伊勢音頭は全体的にかききれてないところが多々あるとつい思ってしまうんだけど、、
特にお鹿ちゃんはスピンオフドラマがあってもよいくらいだと考えるのは私だけだろうか。
うーん。・・・・タイトル考えておこうっと。

終演後は、名古屋おくだ会の皆様とお食事会に参加させていただきました。
特別ゲストには先ほどまでご出演なさっていた
常盤津の兼太夫さん!(超ダンディー!)
イヤホンガイドのお姉さま方や、御園座の長谷川社長もかけつけてくださいました。

そして『身変座禅』で小枝をつとめていらした我らが
蔦之助さん!少し早いお誕生日をお祝させていただきました

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明日の「お茶お菓子~」は是非これでと(笑)
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参加した皆さんから手が痛くなるほどのサインに応じてくれた蔦ねえさん。

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おめでとうございます&

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ありがとうございました!

と、盛りだくさんな名古屋遠征。


地元の人が応援して、その灯を御園座建替え中も絶やさないよう
盛り上げている名古屋の歌舞伎の魅力が十分に伝わってきた。

手を伸ばせば届きそうなまねき上げは
そのまま名古屋顔見世をあらわしているとおもう。
これからも応援させてください!

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