エっ | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

せい!

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セイ

おーお(おーお)
いぇーえ(いぇーえ)

とつい、はしゃいでしまう告知です。

嶋木あこ先生による、源氏物語を下敷きにした壮大かつきゅんきゅん作品
「月下の君」がこの度文庫化され、その巻末エッセイを執筆させていただきました。

光源氏が現代に生きる葉月に転生し、紫の君の生まれ変わりである舟(しゅう)と
恋に落ちるというのがあらすじですが、一筋縄ではいかんのです。

「ぴんとこな」といい、この「月下の君」といい、
嶋木さんの
本歌取りのような手法を使う漫画の、
緻密さと爽快さは天才的なのであります。
そのことをいかにして、自分の言葉で読者に伝えるか。

毎日葛藤したので是非お手にとっていただければと思います。


思えばインタビューやコラムは書かせていただくことが多く、
エッセイという、「自分の視点」をがっつり
許していただける執筆作業は稀であり、
難易度は高くも、とても嬉しい作業でした。

それにしても、私の文章は
ブログではこんな感じですが
このエッセイを初めて身内に読んでもらったとき

「男性的な文体が印象的でした笑まじめな文章も書けるのね~すごい!」
との感想。。
確かに文体がおっさんとはよくいわれます。
(行動もおっさんとはよくいわれます)

是非、ごんぶとな文章をお楽しみください。



執筆中は電車に乗ってるときも、アイスを食べてるときも
ひたすら「運命」とか「因縁」などについて考えていました。

歌舞伎でもやっぱりこの二つのことは多々出てくるので
しばしばよぎりますが、
一番考えていたのは大学生時代。

梅川役について考えていたときだと思います。


仔細は覚えていませんが
当時本番直前に書いた役者一言に

「私なら一緒に死ぬより一緒に生きたい」


と書いていたので
多分、このエッセイを書いた今とあまり
変わってないのかも。



およ、
質実剛健な文章がウリのはずが
なかなか乙女なことを書いてしまった。



さ、梅こぶちゃ飲も






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現在と過去が交錯する「源氏物語」転生ラブ
月下の君

小学館文庫(全4巻)

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