秋っぽいことしてますか。
私はやたらとかぼちゃや栗を摂取してる位かしら。
あと読書。
と音楽。
読書と音楽に季節要因があるのかっていえば、
自分基準ではないはず。
ところがこのところ、
メディアによる
「秋~冬はひと肌恋しくなるからせつない系を売ろうぜ」
という戦略にのせられているわけでは断じてないが、
手にする本が心ゆさぶり系で、うちのめされている。
装丁が変わっているという点において
お勧めいただいた一冊
立原道造詩集「僕はひとりで夜がひろがる」
「好きすぎて難しいから断ろうと思ったけど」
というほど道造ラブの魚喃(ナナナン)キリコさんのイラストもたまらない。
ざっと挙げる好きなフレーズ
「逝く昼の歌」
海は 波は 単調などぎつい光のくりかへしだ
「午後に」
私はいつしか 別の涙をながしてゐた
甘い肯定が 私に祈りをゆるすために
「その五」
おまへは いまは 不安なあこがれで
明るい星の方へ おもむかうとする
うたふような愛に 担はれながら
1938年の夏に彼が感じた感情が
2010年の初冬にそのまま
引き継がれていることに震えを覚える。
ブログタイトルにしたのは病床で立原道造が残した言葉。
1939年3月29日、肺尖カタルにて没する。享年24歳。