猿之助四十八撰の内
『通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)』
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小栗判官兼氏/浪七/娘お駒 亀治郎
照手姫 笑 也
鬼瓦の胴八 右 近
横山次郎/膳所の四郎蔵 猿 弥
後家お槙 笑三郎
浪七女房お藤 春 猿
横山郡司 寿 猿
横山三郎 薪 車
局 藤浪 竹三郎
矢橋の橋蔵/上杉安房守 獅 童
遊行上人 愛之助
横山大膳 段四郎
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「スピード・スペクタクル・ストーリーという
「3S」
を活かした見どころ満載の作品です。」
という宣伝文句の通り、
まったく飽きさせない趣向。
締める所は締めるし、
ゆるめるところはゆるめる。
心底、このお役を猿之助さんの後に
出来るのは亀治郎さんしかいないと思った。
しかも小栗判官/浪七/娘お駒 三役ですよ。
これでもかっていう位、遊んでましたが、
獅童さんのキャラクターの入れ方も効果的で、
ほんと、今まで歌舞伎をあまり観ていないビギナーさんに
推薦したい演目。
国立劇場以外で、あまり通し狂言はやらないけど、
ここまで一貫した演出、演目なら絶対やるべき。
またこぼれ話ですが、初日の終演後に、
照手姫を勤める市川笑也さんに
賞状とガラスの靴
が贈られたのだそう!
なんでも今回の上演にあわせ設けられた
「シンデレラ賞」
という特別賞を猿之助さんから授与されたとのことで、
笑也さんは『當世流小栗判官』に
昭和58年の初演から出演し、最初は
「馬の脚」
を勤め、
平成5年より照手姫を勤めるようになり、
その研鑽に対しての表彰となったとのこと。
馬の脚から姫へ変身するなんて、ほんと
現代のおとぎ話のよう。
ええ話ですなー
終演後、現在は埼玉の劇場で働く
高校時代の友人とごはん。
芸術系ではない私の母校(しかも外国語科)で
そちらの方面に進む子はとってもレアな存在。
高校時代の友人と芝居の話が出来るって素敵。
でも私は彼女の才能に在学時代から知っていた!
(←なぜ威張る)
というのも
現代文の授業で、
「詩を書いてクラスのみんなに見せて、しかも気に入ったのに投票する」
という超恥ずかしい授業があったのですが
そのとき、彼女の
「ミシン」
という詩がすごく
印象的で投票したのを今でも覚えている。
ちなみに私は
「赤い海」
とかそんな感じだった気がする。
たぶん、血、関連。
ホラー!!
ちなみに一回目出したとき、
その国語の先生に
一行以外
全面書き直させられたのも
いい思い出です。