リンゴナイトとは。
毎年9月頃に行われる近藤良平氏による「リンゴ企画」
出演ダンサー募集のための公開ワークショップ・オーディション。
といっても、CMやストレートプレイのように、求める役・イメージに近い人を
発掘するためのものではなく、応募者が3分という時間に込められた
アツい魂をみんなで共有する場。
私も観客として、非常に濃ゆい時間を過ごさせていただきました。
面白すぎて3夜とも行ってしまいました。今日が最終日。
夜9時から11時というアダルティー時間でのセッションハウスというだけで、血湧き肉ダンシング。
3夜を見届けて「踊る」「創る」「見(魅)せる」ということについてすごく考えさせられました。
なにかというと、ひきつけられる作品というのは
踊りのうまい下手ではなく(そりゃ多少はあるけど)
「自分が見せたいもの」と「人が期待するもの」の境界線をコントロール出来ている人
じゃないかな、と。
自分の得意なことだけやられても引いてしまうし、観客に媚びすぎた踊りもおなかいっぱいになる。
自分の身体を理解した上で、観客のツボをおさえるような見せ方をしている作品こそが
人に求められる作品だと思いました。
私が生まれて初めて「振りつける」という行為に挑んだとき、そのどちらも半端でありました。
バレエに縛られている体だから、という言い訳をしてその先に踏み出すことを
恐れていたのだろうと思います。
今回の応募者の方々は誰もが3分という時間を何より楽しんでいたし、観る人を
楽しませてもらえたのだから、もう大成功だと思う。
メンバーに選ばれなくても、その人たちのその後の活動には絶対プラスになるはず。
って偉そうにお前がいうなよって。身体使えよって。
右斜め後ろらへんから聞こえてくるようでした。