田七人参①
三七人参=田七人参(全草:根.花.葉.実)の薬効について
三七人参は田七人参とも呼ばれ、中国の雲南省を中心に広西省や四川省で栽培されるウコギ科植物のサンシチニンジン(学名:panax notoginseng)の根から調製されている。
また、茎(葉柄や花柄)部分を含む葉部や花部(蕾)も、三七葉、三七花と称され薬用とされている。すなわち、サンシチニンジンは根部だけでなく地上部を含めた全草が薬用とされてきたと言える。
同じウコギ科ニンジン属植物を起源とする生薬としては、中国の吉林省や韓国で栽培されるオタネニンジン(学名:panax ginseng)から調製される人参(食用とされるセリ植物のニンジンと区別するために挑戦人参、薬用人参とも呼ばれる)がよく知られている。
しかし三七人参は中国南部やベトナム、タイなどの東南アジアでは、朝鮮人参以上に珍重されており、“北の朝鮮人参、南の三七人参”と呼ばれている。 三七人参は永い歴史がある中国の生薬の中では比較的新しい部類に属している。明の時代(1590 年)に李時珍が著わした本草書【本草綱目】に“この薬は近頃世にあらわれて来たもので、戦場での金瘡(切傷や刺し傷など)の要薬として用い、卓効がある”と記されている。
三七人参の別名として、「金不換」や「山漆」などがあるが、「金不換」はお金に換えがたいほどよく効き、そして高価な秘薬であつたこと、「山漆」は漆のように傷口をふさぐ効果のあったことに由来すみと考えられている
田七人参は伝承薬効としては、“止血する、瘀を散らす、腫れを消す、痛みを定める”などとしるされており、内服、外用を問わず外傷、打僕なとの治療に有効で止血用や抗炎症作用及び鎮痛作用のあることが伝承されている。