しばらく前からコンタクトのあったAUDI浜松、ようやく今日行ってまいりました。お目当てはずっと気になっているAUDI S1です。4mを切るショートボディに231PSの2L Turboエンジン、そしてミッションは6MT。期待は高まります。

雰囲気の良いショウルームで新型A4をあちこちチェックしたり、紅茶を飲んだりして待っていると、担当のM氏が「S1のご用意ができました」と声をかけてくれました。

 

イエローのS1、Sport Backではない3ドアです。

早速運転席に乗り込み、すべて手動のシートアジャスタでポジションを決め、ブレーキとクラッチペダルを踏んでSTARTボタンを押すと、231PSのエンジンが目覚めます。排気音はちゃんと耳に入ってくるものの、メルセデスのAMGモデルのような荒々しいものではありません。これならご近所さんに気を使うことはないでしょう。

インパネはいいですねぇ♪同径2眼のアナログメーターの間にマルチインフォメーションディスプレイ。私はこのレイアウトが一番好きです。

 

軽いクラッチを踏み、シフトレバーを1速に入れます。ゲート感がしっかりしていて、しかもストロークは短め。ショートストロークキットなどを入れる必要は全くありません。クラッチミートポイントはやや手前気味ですが、極低速トルクも十分のようでエンストの心配はありません。

 

金曜日の市街地は交通量が多く、さすがにフルスロットルというわけにはいきませんが、少し多めにスロットルペダルを踏むと・・・強烈な加速をします。わが愛車BMW320dのドカンという加速とは違い、ガソリンエンジンらしい伸びの良い加速です。シフトアップも何の気も遣わずにポンポンと上げていけばOK、5速1,500rpmからも十分に加速してくれるフレキシブルなエンジンです。

225/35-R18というぺったんこなタイヤを履いていますが、路面からのキックバックは穏やかです。これなら街乗りも快適、ワインディング専用マシンではありませんね。

 

実はもう少し獰猛な感じを予想していたので、少し肩透かしを食らったかな。セカンドカーとして使うのでしたらABARTH 500のMTモデルの方がいいなと感じました。

さて、続いては発売されたばかりの新型A4-1.4TFSIです。試乗したのはSPORTグレードのAVANT、全長4,735mm、全幅1,840mmの堂々としたボディサイズは、A5 Sportbackとほぼ同寸法、街中で扱うには少し大きいかな。。。

運転席に乗り込み、フルオートアジャスタでシートポジションを合わせます。やはりアジャスタは電動がいいですね。
試乗車のインパネは話題のヴァーチャルコクピット。なんとGoogle Mapが表示されます。う~ん、これは私の好みではないなぁ。。。

こんな表示もできます。

ちなみにヴァーチャルでないのはこんな感じ。私は絶対こちらを選びます。

インパネ中央にはかなり大きなディスプレイが。こちらでもNAVIやらApple Playやら色々できます。操作はタッチパネルではなく、ステアリングスイッチ及びコンソール上のコマンダーから行えます。

さて、エンジンをかけて、電動パーキングブレーキを解除、S-TronicのセレクターをDレンジにして走り出します。ツインクラッチの出来も良くなりましたね。トルコンATと比べてのぎくしゃく感は発進直後にほんの少し感じるくらいで、シフトアップはまさに電光石火、小気味よいです。

驚いたのはその静粛性。私は試乗するときにオーディオを切って、様々な音をチェックしますが、本当に静かです。エンジンが本当に回っているの?と感じると言っても大げさではなく、突き上げ間のない足回り、そしてAUDIの強みであるなインパネ周りの高い質感などが醸し出すのはまがいもない「高級車」です。
そしてまた、パワーがある!1.4L、150PS、25.5kgmのスペックですが必要にして十分です。もちろん先に乗ったS1よりアンダーパワーですが、比べるクルマではないですね。

 

ハンドリングもFFを感じさせず、交差点で大きな舵角を切ってもニュートラルなものです。なんでホンダやトヨタはこういう電動パワステ制御ができないのだろう?

さて、結論です。短い試乗では欠点が全く見つけられません。素晴らしい完成度です。メルセデスCクラスも真っ青ですね。。。価格は最も売れ線のSportグレードのセダンで478万円、この金額でこの高級感が味わえるとしたら決して高くないと思います。A4-1.4、かなり気に入っちゃいました。

さて、AUDI浜松から5分も走ればHamamatsu BMWです。A4-1.4のライバルである、318iに試乗してみましょう。

試乗したのは318iベースグレード。ベースと言ってもフル装備で、ヘッドライトもLEDです。

 

見慣れたインパネを見ながらエンジンをかけると、3気筒らしいバイブレーションを若干感じますが、320dよりははるかに小さいですし、室内の静粛性も320d以上です。高評価のZF製8ATをDレンジに入れ走り出すと。。。「ん?大人しい・・・」1.5L、136PS、22.4kgmのスペックをもつ3気筒Turboエンジンは3シリーズのボディにははっきり言って役不足です。スロットルペダルを踏み込んでも穏やかな加速しかしてくれません。街乗り専用3シリーズかな。。。

 

このエンジンは写真の右、1シリーズボディが合っていると思います。318i Sportの価格は467万円、AUDI A4-1.4TFSI Sportより11万円安いですが、これは勝負ありですね。

 

ということで、AUDI A4-1.4TFSIの完成度の高さが印象に残った今日の午前中なのでした。