最近とても気になっている車があります。それは新型ルノーTwingo。全長3,620mm、全幅1,650mmのコンパクトなボディに、なんとリアエンジンリアドライブ! 後輪駆動LOVEな私が気にならないはずがありません。9月28日の水曜日に試乗してきましたので、ショートインプレを。

ルノーJAPONのサイトで試乗のできるお店を検索すると・・・ 最寄りのルノー浜松は展示車しかなく、なんと水曜日定休。ルノー豊川には試乗車あり、定休日は月曜日、ちょうど仕事で愛知県犬山市に移動するので、寄り道することにしました。

当日の天気は雨、東名高速は集中工事中なので、三ケ日~本坂トンネル経由の下道を走り、一時間もかからずにR151沿いのルノー豊川に着きました。


(この画像はルノー豊川さんのFacebook Pageから拝借しました)

このお店には初めて訪れたのですが、よくある日産ディーラーとの併設ではなく、ルノー専門。その佇まいと展示車両を見ると、国産車ディーラーにはないお洒落さを感じます。ルノーを買うなら浜松ではなくここですね♪

BMW320dを降りて、傘を差し、展示してある薄い水色(ブルートラジェ)のTwingoを見ていると、メカニック服の長身の美女が「いらっしゃいませ」と声をかけてくれました。(女性メカニックなのか~ かっこいいなぁ)と心の中で言いながら、彼女に促されて店内に。決して広いとは言えない商談スペースですが、貼ってあるポスターや、ショーケースの中のオプションパーツなどを見るとマニアックさがひしひしと伝わってきます。間違いなく店長さんの趣味でしょう。

試乗のためのアンケートや誓約書を書いていると、先ほどの美女が白いブラウス/グレーのタイトスカート姿で現れました。「あれ?着替えたのですか?メカニックじゃないの?」と訊ねると、「はい、掃除などの時は汚れてもいいようにメカニック服を着るのです。普段はこちらです。」渡された名刺にはセールスアドバイザーと記されていました。

Twingoは先のお客様が試乗中のため、15分ほど彼女(Hさん)とクルマ談義。いやぁ、美女とのクルマ談義ほど楽しいものはないですね♪ Hさん、まだこの店に入社して半年だそうですが、クルマについての知識はしっかりしています。

先のお客様が帰ってきたので、HさんとともにTwingoに向かいます。エクステリア、いいですねぇ!最近のルノー車はフロントマスクがかなり大胆で、好き嫌いが分かれるところですが、Twingoはバランスがいい。ピンストライプで強調されたボディサイドのキャラクターラインがこのクルマのデザインを印象付けています。なぜマツダを除く国産メーカーはこういう個性的かつお洒落なデザインができないのでしょうかねぇ。。。

乗り込んだ瞬間に「お、結構フロアが高いなぁ」と感じましたが、シートハイトアジャスタが低い位置にあったようで、スライド、リクライニング、ハイトを調整したら適正なドライビングポジションをとることができました。
エンジン始動は、イグニッションキーを捻るタイプ。私はこれがいい!なぜSTART SWITCHにするのか理解できません。

インテリアも所々にボディカラーのパネルをまとい、お洒落の一言。ファブリックシートの出来もトヨタやホンダのコンパクトカーとは比べ物になりません。やはりシートはフランス車が一番だな~。インパネは実にシンプル、大径のスピードメーターと単色液晶のマルチインディケーターのみ。インディケーターの表示切り替えはワイパーレバー先端のボタン(中央で上下に分かれていて、なかなか繊細な操作が必要)で行います。やっぱりタコメーターは欲しいかな、特にMT仕様だったら。。。

さて、実にプラスチッキーなセレクターレバー(ベーシックカーなのでこれでイイ!)をDレンジに入れ走り出します。TwingoのミッションはEDC(Efficient Dual Clatch)と名付けられた6速のツインクラッチロボタイズドミッションです。低速域での1速→2速への変速に若干ギクシャク感がありますが、トルコンATよりも燃費やダイレクトさの点でこのクルマに合っていると思います。
さて、道が空いたので加速性能を確かめます。たった897ccの3気筒エンジンですが、ターボチャージャーで過給され、90PS/13.8kg・mの性能を引き出しています。加速時に驚いたのがその自然さと静粛さ、リアエンジンリアドライブの恩恵でしょう。
Hさんが「実はスロコンが付いていてるんですよ。店長がこういうの大好きなんです」と教えてくれたので、ちょっといじってスロットルゲインを最大にすると、これまた結構な加速をしてくれます。ワインディングに持ち込んだら楽しいだろうなぁ♪

(この画像もルノー豊川さんのFacebook Pageから拝借しました)

試乗コースには路面の荒れたところもありました。まだ新車なので角が取れていない感はありますが、サスペンションストロークも十分でフラットな乗り心地を実現しています。ハンドリングもしっとりしていて、直進安定性も文句なし。これなら高速道路でのロングドライブも十分にこなしてくれるでしょう。
驚愕なのはその最小回転半径、なんと4.3m!我が家のHONDA N-WGNの4.5m以下です。さすが後輪駆動ですね。これならどんなに細い道でも躊躇なく入って行けそうです。

ベーシックカーながら実は装備も充実しています。アダプティブではないものの、クルーズコントロール、可変スピードリミッターを装備。エアコン、ライト、ワイパーはすべてAUTO、ステアリングは革巻きです。

そうそう、試乗したのはキャンバストップ車、信号待ちでHさんが「雨の音が柔らかく聞こえてきていい感じですね」。と言うので、「そう、幌車はそこがいいんだよね~。傘をさしてる雰囲気でしょう?」なんて会話しているとちょっとしたドライブデート気分です(私が勝手にそう感じているだけですが 笑)

結論です。現存するコンパクトカーの中で私にとってはベストです。FIAT500 Twin Airに試乗した時と同じくらいのインパクトを感じました。価格は189万円、キャンバストップは10万円高、これはもう日本の軽自動車を買っている場合ではないでしょう!

たぶん来年には装備をちょっと落としたMTモデル「ZEN」グレードが日本導入されるでしょう。込々200万円くらいで買えるこのグレードが出たら、FIAT PANDAから乗り換えようかなぁとまじめに考えております。とにかくまたこのルノー豊川にお邪魔します!(^^)/

(素敵な試乗に花を添えてくれたHさん ありがとうございました)

帰りにいただいたノベルティ(カードホルダ)もお洒落~♪