血圧の調節の方法とは


自律神経系


自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなっており、交感神経系は血圧の上昇側に、副交感神経系は血圧の低下側に影響を及ぼします。これらの神経系から放出される神経伝達物質は、心筋や血管平滑筋などの効果器に直接吹きかけられるので、瞬時に血圧を上下させます。

  1. 自律神経系は、秒単位で血圧を調節しています。

ホルモン系

  1. 受験の時には緊張します。ジワジワと血圧を上げて緊張状態にするのがホルモン系の役割です。
  2. 血液中には血管収縮作用を持つホルモン(アンジオテンシンやアドレナリン)があります。これらのホルモンが血圧上昇作用を示すには産生器官から分泌された後、血流に乗って血管平滑筋などの標的細胞まで運ばれる必要があります。
  3. ホルモン系は、分単位で血圧を調節しています。

尿量調節系

  1. おしっこをすると、体内の水分量が減り、血液量も減少します。そして血圧も低下します。
  2. 腎臓はネフロンという基本単位が集まったもので、血液から尿を作る役割を担っています。血圧が低下すると、アルドステロン(副腎皮質ホルモンの1つ)の産生が誘導され、ネフロンにおいてナトリウムの排出抑制に働きます。その結果、ナトリウム依存性の水分貯留が起こり。尿量の減少が起きます。尿量の減少は、循環血液量の増加、すなわち血圧の上昇を招きます。
  3. 尿量調節系は、尿量をコントロールして、時間単位で血圧を調節しています。