生徒:今日からいよいよ「セカタンブログ」の開講ですね!ぱちぱちぱちー
しま:このブログがみんなの学習を助けてくれるよ!”世界史探究を簡単に理解するブログ”略して「セカタンブログ」
生徒:え?それなら「セカタンカンタンブログ」じゃないですか?
しま:まぁ、そうなるけど、それだとタンタンメンみたいじゃん。
生徒:いや、タンタンメンみたいではないです。
しま:とにかく!最初のテーマは”世界最古の文明”とも言われるメソポタミアだよ!
生徒:しま先生!そもそも“メソポタミア”ってどういう意味ですか?
しま:良い質問だね!出てくる用語をただ暗記するんじゃなくて、意味を調べるとより記憶に残るよ!覚える時は、なるべく情報を多くすることを心がけよう!大変に思うかもしれないけど、実はそのほうが後で思い出しやすくなるんだな!
生徒:心がけます!
しま:で、質問の答えなんだけど、ギリシア語で“メソ”は「~の間」、“ポタミア”は「川」という意味。つまり“メソポタミア”は「川の間」という意味になる!
生徒:ということは、この、ティグリス川とユーフラテス川の間がメソポタミアってことですか?
しま:正解!ここは灌漑(かんがい)によって栄えた。ちなみに現在のイラクの中心部ね!ティグリス・ユーフラテス川流域からシリア・パレスチナをへて、エジプトのナイル川河口にいたる地域をアメリカの学者ブレステッドが「肥沃な三日月地帯」と名付けたことも知っておこう!
生徒:はい!メモしておきます!
しま:じゃあいよいよ本題に入っていくわけだけど、メソポタミアの歴史は4段階に分けて理解すること!シュメール人の都市国家(ばらばら)➡アッカド人による統一➡シュメール人の都市国家(ばらばら)➡アムル人による再統一ね!まずは、この流れを頭に入れよう!
生徒:なるほど。大きな流れを掴んでから細かいところを勉強すると。
しま:その通り!じゃあ早速最初のシュメール人!これは民族系統不明だ!前2700年頃にできた代表的な都市がウル・ウルク。
生徒:ところで先生、この時代ってもう文字はあったんですか?
しま:まさに、この時、世界最古の文字が生まれたんだ!その名も楔形文字。粘土板に葦(あし)の茎や金属のペンを押しつけて書くから「楔」みたいな形になったんだね。ちなみに楔形文字をベヒストゥーン碑文から解読したイギリス人のローリンソンは入試頻出だから覚えておこう!
生徒:文字が出てきたら解読者もセットで覚えるのですね!
しま:そういうこと。都市国家には中心部にジッグラトと呼ばれる聖塔があった。これは『旧約聖書』に出てくるバベルの塔のモデルとも言われています。イメージが付かない人はぜひ、ブリューゲルのバベルの塔という絵を見てみてください。人間が神に近づこうとした愚かな象徴ですね。他にも、ウルクの王を描いた物語、『ギルガメシュ叙事詩』は、同じく『旧約聖書』のノアの箱舟のモデルとなった洪水伝説が書かれているし、スタジオジブリの名作映画『もののけ姫』にも影響を与えたと言われているんだ。
生徒:『ギルガメシュ叙事詩』が『もののけ姫』のモデルなのか…深い。
しま:自然と人間の調和…まさに永遠のテーマってやつですね。
生徒:で、そのバラバラだった都市国家を1つにまとめあげたのが、次に出てくるアッカド人ということですか?
しま:そう!セム語系のアッカド人の王、サルゴン1世により、前24世紀頃にはじめてメソポタミアが統一されました!
生徒:でも、前2100年頃にはまたバラバラになって…前19世紀頃に再統一…か。
しま:その通り!セム語系のアムル人がバビロンを都として建国したバビロン第1王朝(=古バビロニア王国)は、ちょー重要!ほら、ハンムラビ王って知ってるよね!?
生徒:あ、中学校で習いました!「ハンムラビ法典」!
しま:そうそう。よく聞く「目には目を、歯には歯を、アルジャーノンに花束を」でおなじみのやつだね。
生徒:ふざけるな!おら(ドカッ)。
しま:イタッ
生徒:殴られたら殴り返していいってやつですよね?なんか野蛮だなぁ…それのどこが法律なんですか??
しま:甘いな。殴られたら殴り返していいけど、殴られた以上のダメージを与えてはいけないというところがポイントだよ。復讐の限度を定めているのです。つまり…やられたらやりかえす…ばぁい返しだっ!!!は認められないってこと!
生徒:懐かしい!半沢直樹!
しま:ハンムラビ法典の本物が見たい人は、是非一度、フランスはパリのルーヴル美術館へどうぞ!
生徒:他にメソポタミアで覚えることはありますか!?
しま:そうだねー。最後は、ヒッタイトという民族によって征服されます。あと、文化の面では、多神教で、太陰暦で、七曜制を使ってて、六十進法、青銅器の普及…ってとこかな?ちなみにまだ鉄はないですよ!青銅器!銅と錫の合金ね!
生徒:了解です!
しま:明日はエジプトだよ!