気ままに小説

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テキトーに物語書いていきます。

更新激遅。


感想くれたらうれすい―です☆

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「じゃあ、これから新学期になる。早く夏休み気分は消せよ。」






「新井は解らない事があったら誰にでも聞けよ」






お決まりの言葉が発せられる。








しかしそれも俺の耳には入っていなかった。




たぶん、クラスのほとんどの人が聞いていなかったと思う。








みんながチラチラとこちらを見ている。




なんなんだろう・・・この居心地の悪さは。






そんな疑問もすぐに消えた。










みんなは俺とその隣の人物を見ている。




このクラスの異質な空気は、この人物が原因なのだろう。










朝のホームルームが終わり、いままでなら転校生である俺の周りに人が集まる。






しかし、ここは違った。




こちらをちらちらと見るだけで寄ってこようとはしない。




何かに脅えているかのようだ。




慣れないうちはあまりうまくしゃべれない俺としては少し嬉しくはあるが、なぜ何もしていないうちから怖がられるかが疑問だ。


ふとこちらを見ていた男子生徒と目があった。


いかにもスポーツをやっていそうなそいつは爽やかに笑って俺にこっちに来るよう手招きした。


回りを見るとみんなが安心したような顔をしている。


とりあえずいってみようと思い、席をたった。



ふと左隣を見ると

相変わらず窓の外を見ている宮原がいた。

目線を戻そうとしたとき


宮原の口が動いた気がしたが、見間違いだろうと思い男子生徒のもとへ向かった。



予鈴がなった後なので、廊下に人影はなかった。



ドアが開いている教室からは、友達の席の近くでおしゃべりをしている人たちが見える。




人影はないが、結構教室から声が聞こえて騒がしい。








1階が3年生、2階が2年生、3階が1年生になっていた。



横瀬の後ろを黙ってついていく。


横瀬は緊張していると勘違いしているのか、にこにこ笑って

「クラスのやつらはいいやつばっかりだから、すぐ馴染めるさ」

と言ってくる。




1年生は1組から6組まであった。


横瀬は3組の前に立って、

「名前と一言でいいから、自己紹介をよろしく」

と言った。



横瀬の言葉が終わったと同時に本鈴が鳴った。



それと同時に教室が静かになる。




「さあ、いくぞ」といって、ドアを開けた。


続いて教室に足を踏み入れる―――・・・











この緊張を、何度味わっただろう。



父親の仕事の都合で、昔から1年に2回は転校をしている。



何度やってもなれない。


その学校、クラスで反応が全く違うからだ。



ただ、一瞬で感じた










このクラスは何か異常な緊張感がある。










何なんだろうとぼーっとしていると、



「今日から3組のメンバーになる新井真君だ」

という横瀬の声と、背中を軽くたたかれる感触で現実に戻された。





顔をあげて、教室を見る。



「・・・新井真です。よろしくお願いします」

と、一言言った。




いろんな顔をしている人がいる。


やっぱり変な眼で見てるやつが多いな。




身長はまあ高い方、ものすごく細いといわれてきた身体

長めのぼさっとした髪、目の位置よりも長い前髪からのぞく、細い眼。


よく睨まれていると勘違いされる。





教室を見渡して、一人の女子生徒のところで目がとまった。


教室の1番後ろの窓側。


ほおずえをついて窓の外を無表情で見ている。



その生徒の周りだけ、空気が異質・・・・・・・




このクラスの緊張感はそれか・・・・・




「じゃ、新井は宮原の隣な。みんな、仲良くしてやってくれな」

と、小学生に言うようなことを横瀬が言い、


俺の背中を押した。



「宮原の隣――・・・」


それを言った途端、クラス全員の表情が変わった。




唯一あいている席、それが




空気が異質な女生徒の隣だった。







何があるんだろうと思ったが、とりあえず席に向かう。




教室中から目で追われているのが解る。






席に着き、ちらっと左隣を見る。






その少女はまだ窓の外を見ていた。



今日も左目はなにも写さない





明日も、明後日も、1年後も、20年後も・・・・・一生。









周りの人の両目は今日もキラキラ光っていたり


どんより曇っていたり


焦ってあたりをきょろきょろ見たりしている。







今日も左目を長い前髪で隠して歩く


人に嫌われることを実感するために


私が悪者だって確かめるために












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暑い。






夏休みが終わり9月に入ったばかりなので夏の暑さは健在だ。


慣れてない道を、記憶を頼りに進んでいく。




転校初日から遅れるわけにはいかないので、早く家を出発して正解だったようだ。


朝8時前の日差しは強くもあり、優しくもある。



朝早いうちに花に水をあげたのだろう。

花弁や葉に水滴が残っている。


コンクリートの道がところどころ濡れている。

その上を歩くと少し涼しく感じる。



やっぱり髪を切っておくべきだったと思いながら、歩みを早める。


目を覆い隠すように前髪が伸び、分けていても視界が悪い。




とかしても直らない寝癖を無駄だと解りながら手ぐしで整える。





ふと視線を上げると、同じ制服を着た学生がぽつぽつと歩いているのが目に入った。



道はあっているようで安堵した。







数分後校舎が見えた。



ちょうどたくさんの生徒が登校する時間帯で、好奇の視線が自分に向けられている気がする。





一歩立ち止まって校舎を見上げて、大きく深呼吸する。


「よし・・・」






期待と不安が入り混じる中、この学校で過ごす覚悟を決めた。






玄関に立っている初老の先生に


「今日からこの学校に通うことになったのですが…・」


と声をかけると、


「あぁ、新井真君だね。待ってたよ、まず教務室へ行こうか」


と、下駄箱の場所を教えてもらい、買ったばかりの靴に足を入れる。


キュッと音が鳴った。






初老の先生は池田といい、学年主任をしているという。

黒々とした髪に手を当て、通り道に在るものの紹介をしながら教務室へ向かう。



「はい、ここが教務室ね」

といって、ドアに手をかけ右に引いた。


「失礼します・・・」

池田について入り、ぼそぼそとあいさつする。


教務室中の視線が集まっているのを感じる。




「横瀬先生、新井君がきましたよ」


池田が声をかけると、机に向かっていた若い男が近づいてきて、

「おはよう。今日から君が入るクラスの担任の横瀬昌樹だ。よろしく」

と右手を差し出してきた。




さすがに断ることが出来ず、

「よろしくお願いします」

と下を向いたまま握手した。




今日の予定についての話をし、予鈴が鳴った時に


「さて、そろそろ教室にいくか」

と横瀬が机に荷物をとりに向かった。


他の先生もだいたいが教務室を後にしている。




「じゃあ、がんばってらっしゃい」

と池田は声をかけ、自分の席へと向かった。


それと入れ違いに横瀬が戻り、

「さあ、いくぞ。心の準備はいいな?」

と言った。



曖昧に笑っておいて、教務室を後にした。