【ネタバレ注意】「忍びの国」を見てきました㉓ | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

各地で続々と盛り上がる応援上映ですが、大型企画が舞い込んで参りました!

 

 

席数500オーバーのTOHO日劇で応援上映がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ああ、できることなら参加したかったですよ! でもブログ主は10日と11日は仕事ですよ! その翌週が丸ごと盆休みなのに映画見たいから休ませてくれなんて言えません(´;ω;`)ウゥゥ

500人以上の忍びの国ファンが一体となって映画を鑑賞しながら応援……盛り上がるだろうなあ……

なお、今日はTOHO新宿で応援上映があったもよう!

さすがに前回のようにリアル下忍の飛び入り参加などはなく、やや探り探りな部分があったらしいですが、それでもとっても盛り上がったとのこと♪

大阪の応援上映、参加できるかなあ……争奪戦に勝てるか、今から武者震いです!

 

さて、「忍びの国」の感想続きです。

例によって映画の内容にがっつりと踏み込んだ内容書いていきます。

また、今回は、というか今回も、原作の内容にもがっつりと触れてますので、これから原作読むつもりだったのに! と言うかたもお気をつけください。この注意、もっと早くに入れておくべきでした。すいません(^^;;

 

××××××××

 

(´・∀・`)「死ね」

 

織田軍10数名を一人で壊滅に追い込んだ無門、5000貫(=信雄)目掛けて刀片手に大ジャンプ。

振りかざした刀が貫いたのは、殿! ととっさに信雄をかばった日置大膳の右手!!!!

 

実はここ、初見のときはよくわからなかったのですが、刀が大膳の掌をがっつり貫通してるΣ

 

常人だったらとても戦える状態じゃないのに、さすがは伊勢一の武将、日置大膳。刀が掌を貫通したそのままの状態で無門の拳をがっつりとらえて力比べ。

負けじと無門、逆の手で腰の刀を抜いて一閃するも、その刀が貫いたのは大膳のもう片方の掌!!

両の掌を刀に貫かれたその状態で無門をがっつり抑え込む大膳は人間とは思えないんですが、相手の掌をがっつり刀で貫いてるのに顔色一つ変えない無門もすごいです。本当に相手を殺すことを何とも思ってないんだと実感。

2人が顔真っ赤にして挑んだ力比べは体格の差が出たか、やや大膳有利で進んでいたのですが――ここで無門が忍びの技を見せる!

 

ごりっ! ごぎごぎごぎっ! がぎっ! ぐぎぎぎぎぎぎ!!!!

 

突如響く鈍い音。同時、日置大膳に囚われていた両腕が不自然な角度で折れ曲がり――

ぐりっ!! と180度回転して、拘束から抜け出した――!!!

 

ちなみに字幕上映だと「関節を外す音」と出ています。

原作でも、肩を外した状態で縛られた無門が「自分ほどの忍びはあばらを外す」とか人間とは思えない発言をして縄抜けするシーンがあるのですが、そのシーンがカットされた代わりにアレンジして映画に取り入れた感じでしょうか?

 

とまあ、こんな感じで大膳の腕の中で一回転して(※わかりにくい表現ですが文字でどう表せばいいのかわからない)膠着状況を抜け出した無門、血まみれの刀を手にゆらりと立ち上がります。

大膳も応戦すべく腰の刀を抜くのですが、何か見てると忘れそうになりますが両手を刀で貫かれてんですよ! 刀なんか握れるわけないし! ……で血を滴らせて刀を取り落とします。

 

不敵な笑みを浮かべて一歩、また一歩と近づく無門。もはや大膳に抵抗する術なし。織田軍の命運もここまでか――と思われたそのとき!!

 

(о・ω・) 「伏せよ、大膳――!!!」

 

響いたのは、大膳に守られるしかなかったはずの無力な殿――織田信雄の声!!

とっさに伏せる大膳。その背後に立っていた信雄が構えていたのは――

 

(´・∀・`)「!!」

 

びゅっ!!!! と風切り音と共に放たれたのは、「何て矢だよ」と無門が評したあの矢!

大膳が扱っていたあの大弓をいつの間にか手にしていた信雄、見事に奇襲成功――

放たれた矢は見事に無門を貫き、その身体を草原の遥か向こうに吹っ飛ばした!!

 

(大∀膳)「殿、もはやここまでにござる」

 

信雄の機転で何とか無門は退けたものの、場に響くのは徐々に近づいてくる下忍達の「雑兵首10文、兜首10貫、信雄の首5000貫」という亡者のような声。

もはや大膳は戦える状況になく、織田軍の劣勢は明らか。

数の上で圧倒的優位に立っていたはずの織田軍、苦い敗走を喫することになったのです――

 

××××××××

 

映画において、原作がシェイプアップされている、カットされたシーンが多々あるとは何度となく語ってきましたが。このシーンは本当にもったいないと思いました。

原作には出てくるけど映画ではカットされた人物の一人、織田信長。

原作では、信長に軽んじられて信雄がショックを受けるシーンがあるのです。

見事北畠を討ち取り、信長に褒めてもらえると思ったのに。駆けつけた信長は信雄を無視して日置大膳を称え、愛用の弓を授けます。

5尺を超える大弓で、常人に扱える代物ではないけれど、大男の日置大膳は苦もなく使いこなしその弓で伊賀の忍び達を蹴散らした、そんな弓――そう、今日の感想ラストで、信雄が使ったあの弓です。

本来、小柄な信雄に扱えるような弓ではなく、実際引こうとして一度は「わしの力では……」と諦めるのですが、自分を守って日置大膳が無門に倒されようとしている姿を見て、再び奮起。

わしは、家臣を見捨てるような主にはなりたくない――

その一念で弓を引き切り、見事無門を打ち倒します。

そんな信雄の姿に大膳も感服。この弓は、自分より殿が持つにふさわしい――と、信長から授けられた弓を信雄に譲ったのです――

 

っていうような感動シーンだったはずなんですけど!!

信長が出てこないので信雄の信長に対する想いみたいなものが映画ではがっつりと削り取られて、結果として信雄が大膳の弓を使って無門を倒したという一連の流れが随分とあっさりになってしまったのです。

ああー尺の問題とは言え、ここは本当に惜しいと思いました。

いつか原作を忠実に映画化した完全版が出てくれないものか。切に祈ってます!