本日、鈴木亮平さんがTwitterでこんなコメント発信して下さいました!
鈴木亮平@ryoheiheisuzuki
『忍びの国』僕は平兵衛は、人であることに憧れた悲しい忍びとして演じたつもりです。 復讐の連鎖を止めたのは平兵衛ではないのです。 https://t.co/T1N2NJdoqC
2017年07月13日 09:41
一昨日「この差ってなんですか」という番組で番宣して下さってる姿を見たときも思ったのですが、鈴木亮平さんという方は本当に思慮深いというか頭のいい方なんだなあ、と思いました。
明らかになっている事実から想像を広げることに長けているというか。「Aという事実を元にBという結果を導き出す」という論理的な思考をされる方だな、という印象でした。
その鈴木亮平さんが理解し表現した下山平兵衛という人物は、作中ではなかなかの愚か者なのですが、愚かな人間と賢い人でなしだったら自分は人間でありたい――個人的には、下山平兵衛とはそんな人物だと思いながら見ていました。
さて、今日の話題というか「忍びの国」の感想続きです。
遅々としてストーリーが進みませんが、気長にお付き合いいただければと思います。
なお、がっつり内容に踏み込んでいますので、まだ見てない! 中身知りたくない! という方はこの先を読まないようにお願いします。
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昨日までの感想
愛するお国ちゃんが待つ家にるんるん気分で帰って来たものの、たった100文ぽっちか! とお国ちゃんに怒られまくる無門さん。
そんな無門宅に突然現れたのは、伊勢に旅立ったはずの百地家下忍その1!!
下山平兵衛と一緒に伊勢に旅立った彼に一体何が!?
ところ変わって場所は(多分)百地三太夫の家。
血まみれで横たわる下忍の口に指つっこんでる無門さんとかファンへのサービスショットですか?
――という冗談はともかく、舌の動きを指で読むという技で、伊賀忍者勢、下山平兵衛の裏切りを知ることに。
その場には十二家評定衆であり下山平兵衛の父親でもある下山甲斐もいるんですが、「息子が何てことを!」みたいな悲壮感はまるでなくて他人事みたいに「あいつそんなに伊賀が嫌いだったのね」ってさらっと流してます。
しかも誰もそれを責めないし。平兵衛のせいで百地家の下忍が一人死にかけてるんですが、百地三太夫すらそこに文句を言わないって本当に伊賀では下忍は人間として認められてないんだなあ、としみじみ。
どうでもいいけどあの血まみれ下忍は、その後養生して復帰を果たしたのか、あるいは「無駄飯食らいはいらない」ととどめを刺されたのか、気になるところであります。
――で、シーン変わってそこは織田信雄の家。
家臣たちに囲まれた織田信雄の前では、荒縄で縛り上げられた下山平兵衛が引っ立てられてます。
原作では元十二家評定衆で現在は織田信雄の忠実な家臣である柘植三郎左衛門というキャラがいて、このキャラが十二家評定衆時代に下山平兵衛のことも見知ってたという繋がりがあったので、織田信雄と下山平兵衛の間をいろいろ取り持ってくれたのですが。尺の関係で映画ではすぱっとその存在がカットされているため、平兵衛は自分1人の力で織田信雄の信頼を勝ち取るという無理ゲーに挑戦することに。
下山平兵衛の願いはただ一つ……伊賀を織田に滅ぼしてほしい!!
弟を殺されたからって国ごと滅びろとか極端にもほどがあるし無関係な女子どももいっぱいいるのにそこら辺に言及する様子が全くない辺り、下山平兵衛も大概命を軽く考える忍びだよな、って感じなんですがさて本人はいつそれに気づくのか。
結論から言うと、家臣の一人である長野左京亮は「信用しちゃ駄目」と止めたものの、伊賀でまともに戦える兵はせいぜい3000から5000だって伝えたら兵力差明らか! と織田勢が盛り上がり、結局下山平兵衛案はまるっと受け入れられて織田勢は伊賀に攻め込むことになりました。
さて、平兵衛が織田軍に授けた案とは……?
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原作者いわく、原作をそのまま映画化したら6時間くらいかかるとのことで、監督が大胆に原作をシェイプアップしたんですよね。
結果として原作の重要キャラが容赦なくカットされてるのですが、一連の流れを見るとやっぱり柘植三郎左衛門はいた方がよかったんじゃないかなあ……と思うのですよ。
後でいろいろと突っ込む予定ですが、柘植がいなくなったことによって平兵衛が一人で頑張りすぎることになり、日置大膳は超能力者かよっ! って感じに事の次第の裏の裏を読み切る人になり、んで結局、最終的にどうして欲しかったの? って感じになってるのです(謎)
この後、織田軍は伊賀の下忍達を家臣として迎え入れるよーと使者を送り込み、和平の証だよーという言い分で伊賀領地内に城を建築することを申し出て、城を建てるために下忍達を1日150文(※現代の感覚で15000円くらい)で雇い入れると申し出て、その申し出に無門はじめ下忍達は大喜びすることになるのですが――
下山平兵衛、一体城を建てた後、何をどうやって伊賀を壊滅させる気だったんだ??
この謎は生憎永遠の謎のまま終わりそうなのだ残念ですが明日に続く!