逃げるは恥だが……に見るセカムズとの違い | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

火曜日TBS22時よりやってる「逃げるは恥だが役に立つ」が好きです。

今期のドラマはこのドラマと水曜の「校閲ガール」が最高に面白いと思ってるのですが、逃げ恥の勢いはすごいですね。

特にエンディングのダンスがかつての「マルモリ」を彷彿とする勢いで話題になってましたが、もしセカムズのエンディング曲が鮫島とミサさんで恋ダンスだったら……とか言っても仕方ないことを妄想してしまいました(´・ω・`)

まあでも「逃げ恥」は内容も話題になるのも頷ける面白さだと思います。このドラマ、いろいろとセカムズと共通点あると思ってるのですが、同時に決定的に違う点もあって、いろいろと比較して見てしまいます。

 

共通点

・鮫島と津崎(※逃げ恥の男主人公)は共に30代半ばでそれまで恋愛経験ゼロ

・共に仕事はできる男で生活水準はかなり高い

・美咲とみくり(※逃げ恥のヒロイン)は共に20代半ばで高学歴の才女

・共に過去に恋人がいたことはあるが、男側から振られる形で終わっている

・基本的に主人公カップルの周囲はみんな2人の味方で敵はいない

 

セカムズにも逃げ恥にも言えるのが、基本的には主人公カップルはみんなから応援されてるってとこですね。

これまでのラブコメって言うと、大体、二人の間を邪魔するライバル的存在が現れ、同時に仕事上で大きなトラブルが起きて仕事か恋かの二者択一を迫られ、一度は2人は本意ではない別れを強いられ……みたいな構図が必ずどこかでできていたと思うのですが。

セカムズも逃げ恥も、こと恋愛面に関しては本当に平和なんですよ。

鮫島と津崎は……まあ性格がこじらせ系なので、スペックは高くてももてないのもまあ納得はできるのですが、ヒロインは共にかなりの高スペックですよ。

美人で頭が良くて家事も完璧。何故この二人に言い寄る男が作中で現れないのかが不思議でなりません。頭が良すぎる女性って敬遠されるんだろうか? と思いつつ。

今は、こういう平和な恋愛が受けてるんですかね。現実でいろいろと人間関係が面倒くさいから、ドラマでくらいはほのぼのと癒されたいということでしょうか。

 

とまあ、これだけ書くとドラマ見てない人からは「へー、確かに内容似てるね」となるかもしれませんが、両方のドラマ見てる人間は「似てない! 全っ然似てないよ!!」となるでしょう。

そりゃもちろん違うドラマなんですから似てる点が多少なりともある一方で全く似てない点もそりゃもう多々ありますが。

作中で一番大きく異なる点は以下だと思うのですね。

すなわち!

 

異なる点

・家事労働に対して対価が払われているかどうか

 

「逃げ恥」の一番のポイントは、主人公カップルが契約結婚しており、みくりは津崎家で家事を完璧にこなす代わりに対価として給料をもらっている、つまり身も蓋もない言い方をすると住み込みの家政婦みたいな関係だ、ということです。

最初はただ同居すればそれなりに扶助が受けられるからという理由で住み込みを選択したような形になっているのですが、後に互いの好意が明らかになり関係が前進した後も、この「給料を払う」という部分が変わることはありません。

対してセカムズの場合、二人が明確な恋人関係になり、同棲生活を始めた段階で、最初は家事の一切を美咲が請け負っています。料理とか洗濯とか、当たり前のように美咲が全部行い、そして自分とは家事のやり方が違うと鮫島が人知れずイライラして視聴者から「自分でやれ!!!」と総ツッコミを食らっていたのですが。

これ、感想を書いていた時代も書いた覚えがありますが、何でこうなったんでしょうね???

美咲が専業主婦になったというのなら、わからなくもないんですが。美咲はステイゴールドホテルをやめることなく、きっちり働いていたわけで。つまりは共働きですよね。だったら家事の一切を美咲が請け負うって何かおかしくないか?

美咲は確かに鮫島家に同棲することで、家賃とか光熱費とか食費とか、そういう必要経費の一切が鮫島持ちになって自分の給料は全額自分の貯金にまわせるようになったんでしょうが、うーん。ちなみに逃げ恥の方は、家賃と光熱費の半額分は給料から天引きされているという設定です。

「逃げ恥」を見て、「家事=仕事!」と主人公カップルが共通で認識しているのを見て、改めてセカムズの2人の間にどんな会話があってああなったのかなあ、と考えてしまいました。

 

で、結論。セカムズと逃げ恥の一番大きな違いはここだ!

 

・セカムズの鮫島―家事が全く苦にならない

・逃げ恥の津崎―お金を払ってでも自分で家事はやりたくない

 

最初、家事は女がやるもの! と考えて美咲に家事をやらせてるのか? 鮫島の価値観古い! それを考えると逃げ恥は現代的な考え方! と思ったんですが。実際は逆なのかなと思いました。

鮫島にとっては、家事って「できて当たり前」のことで、そこにお金を払う価値を見出してないのかな、と。

実際、美咲から「食器洗うのはお願いします」って言われて喜んでやりますやりますって言ってたくらいだし。むしろ、美咲の方が、「10も年上の男性に家事を頼むなんてできない。それくらいなら生活費は全般出してもらうかわりに家事は自分でやった方が気兼ねしなくていい」と考えたのかなあ、と思いました。

こう考えると、同じ30代半ばの恋愛経験ZERO男と言っても価値観がだいぶ違うんだなーという感じですね。

作中では2人ともヒロイン以外の女性からもてる描写は全くのZEROですが、さて、実際目の前にこの二人が並んでいたら、どっちの方がもてるんでしょうかね?

 

セカムズロスが激しすぎて、全く関係ないドラマを見ながらいちいちセカムズの2人と比較してしまう日々です。

早く嬉しい報告が聞けますように! では!