鍵のかかった部屋 10話感想② | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

もうすぐお国さんこと石原さとみさん主演の「校閲ガール」が始まりますね。

本当はもっと早くにブログ書いてのんびり視聴するつもりだったんですけどねー。

残業なしで早く家に帰ってきても、何だかんだだらだらしてしまいます。


さて、前回までが事件のいわば前座でした。今日は事件勃発です。

鮫島が出ずっぱりだったセカムズと違って、鍵部屋は意外と榎本がいないシーンも多かったんですよね。まあ、それはミステリードラマの性というものですが。

というわけで今回の導入部も榎本は影も形もいません。

ベイリーフ社内にて、専務と副社長を前に傍若無人に振る舞う社長。

秘書がコーヒー運んで来たら、ついにぶっちん切れた副社長と今にもつかみ合いが始まりそうな勢いの言い争いが始まってます。

間に挟まれた専務が気を使ってコーヒーは自分が配るから……と秘書を追い返す始末ですよ。どこの世界でも中間管理職は大変ですな。

ここで丁寧に、各々がどのコーヒーを取るかが描写されます。察すると、このコーヒーに何か入ってますな。それが、後に事件の重要な鍵になる、と。


社長→特別な粉を使ったコーヒーで砂糖とミルクを入れる

副社長→普通のコーヒーでブラック

専務→普通のコーヒーで砂糖とミルクを入れる


さて、この意味は? ……は割とすぐ明らかになりました。

実の無い会議終了後、昼寝を始める社長。

副社長はすぐにお出かけ。専務は、何故か「眠くてたまらん」とやっぱり自分の部屋でお昼寝です。


睡眠薬だな、間違いない(ぴこーん)


と、無駄にミステリー慣れしたわたしは即当たりをつけていたのですが、もちろんこの時点でそんなことわかるわけもなく。ついでに、専務が片づけて秘書が引き取ったコーヒーの空カップは速やかに洗われてしまったと思われるので、正確なところは明らかになることもなく。


飛び込んでくる、「窓ふきの青年から、社長室で人が倒れていると通報が」という報告。

ちょうど帰宅した副社長が秘書と共に慌てて社長室へ。そこに飛び込んでくるのは、何か妙な方向にぶっ倒れている社長の死体!

そしてそこに間が悪く到着する榎本!(※もともとはもっと早くにセキュリティ強化の工事のため訪れる予定だったが、渋滞のため遅れるという伏線あり)

ひいいこれは大変だ! と専務室に飛び込む副社長は、椅子の上でぐっすりおねむな専務を目撃。ついでにそのシーンを榎本も目的。

秘書に毛布かけてもらってすやすや居眠り中の専務、怒鳴られても揺さぶられても簡単には目を覚まさず、こりゃ明らかに何か薬飲まされたな、って感じなのですが。しつこくしつこく揺さぶられて、何とか意識回復です。ほー。睡眠薬飲まされても、外部からの刺激でちゃんと目は覚めるのね。

ちなみに意味ありげにこのシーンを榎本がじーっと眺めてるのですが、このわけは後程明らかに。


とまあ、こんな感じで大方の予想通り社長が殺されて、事件の関係者勢ぞろいです。

秘書室にいた二人、出かけていた副社長、寝ていた専務、たまたま社内にいた課長Aと課長B。そして榎本と呼びつけられた弁護士ーず。

関係者の前をうろうろする目つき悪い刑事は、後の白浜部長です。部長もまさか前世で社長を詰問することになろうとは想像もしなかったことでしょう。失礼、余談でした。


今回の事件――鍵部屋らしく密室でした。

社長室で社長は死んでいた。社長室の窓は羽目殺しだし12階だしで、窓からの出入りは多分不可能。

社長室のドアはきっちり鍵がかかっていた。その鍵は秘書室とか警備室とかでちゃんと管理されていた。

とか何とか? まあとにかく、普通に誰かが社長室に入って社長を撲殺したという線は考えにくい、と。

ついでにちょっと気になるのが、撲殺と言いつつ、頭の傷はそんな大したもんではなく、普通の人間だったら助かったかもしれないけど、社長はかつて頭の骨を切開してて衝撃に弱くなってたので、そんな弱い打撃でも死に至ったらしい。


これは犯人が女っていう伏線なんだろうか?(※違います)


まあちょこちょこ謎が残りつつ、警察の中では、ほぼ専務が犯人で固まっているらしい。

かように外から出入りするのが難しい社長室だったが、実は社長室と副社長室と専務の部屋は中のドアでつながっていて、副社長の部屋か専務の部屋からなら、誰にも見つからずに出入りすることができたという。

副社長はそのとき出かけていたから、専務なら悠々と社長を殺しに行けた、と。ほうほう。

ちなみに社長の身体からは睡眠薬が検出されたという情報が明らかになりますが、何に睡眠薬が入ってたのかは不明。

ただまあ視聴者は知っているのですが、コーヒー配ったのは専務だし、社長のコーヒーは特別な粉使ってるくらいだから、他の人に渡る可能性はほぼ無いと。ってか社長と専務、両方に薬盛るのは簡単ですよね。副社長はブラックで飲むんだから、砂糖かミルクに仕込めば……


って言ってる間に警察は専務をしょっぴいて行ってしまいましたとさ。

後に純子が面会に行ったところ、専務は社長のことを心から慕ってた!殺す動機なんかない!と熱弁。留置場にいる間に社長の密葬が終わったと聞いて、一言お礼を伝えたかったと涙する信望ぶりです。

単純な純子は、もうそれで「いや専務は犯人じゃない」と思っちゃってるようですが、警察は普段から社長がねちねち専務をいびってたこと聞いて、殺す動機はばっちり! と確信しちゃってるもよう。

このまましばらくは、警察は専務犯人説で突っ走っていってくれるんですが……ねえ。まあ、それについては後程。


その間に榎本はちゃっかちゃっかと現場検証です。

ちなみに弁護士ーずはそれを漫然と眺めてるだけではなく、弁護士ーずなりにちゃんといろいろアイディア出します。

例えば、このベイリーフなる介護会社は今、方針巡って真っ二つに割れてるのですが、課長Aは介護ザルを推してて課長Bは介護ロボットを推してると。

どっちも一長一短あるらしいのですが、社長は介護ロボット推しだったという。

それらの説明聞きながら、ひらめく芹沢。


犯人――猿じゃないか?


すなわち課長Aが猿を使って社長殺したんじゃないかとひらめいて、純子を榎本の元に使い走りさせる芹沢です。このシーン見るたび思うけど、説明会会場と東京総合セキュリティの位置関係が気になる。

なお模型作りながら榎本ばっさり。それは無理です、とのこと。

猿が通ったとしたら通風孔しかありえないけど、念のため覗いてみたら埃がびっしりで猿が通った形跡なんてZEROだったらしい。

だよねー、と純子ため息ですよ。で、会場にとんぼ帰りすると、芹沢は言った。


犯人――ロボットじゃないか?


すなわち課長Bが介護ロボット使って社長殺したんじゃないかってことらしいです。介護ロボットは社長室に置いてあったので、これはあながち的外れでもないような。

で、再び東京総合セキュリティに飛ばされた純子、あえなく「無理です」の一言に撃沈。

ロボットは人に危害を加えないよう徹底的にプログラミングされてるのでどーたらこーたら。

ちなみに一回目の訪問と二回目の訪問の間にどれだけ時間があったのかは知りませんが、すごい勢いで模型ができあがっていたのが印象的だ。


榎本の言葉に「ですよねーですよねー」といちいち頷く純子ですが、でも専務は犯人とは思えないなーとのつぶやきに「専務は犯人じゃない」とどきっぱり言い切る榎本に「ええーっ!?」ですよ。

何を根拠に!? と詰め寄る純子に、榎本はさらりと毛布の掛け方を指摘。

榎本が意味ありげにじーっと見てた、副社長が専務を起こすシーン。

あそこで専務の毛布が腕の下にきっちり巻き込まれていたから、あれを自分でやるのは無理やろー、と。

何でそれをさっさと言わない! と怒る純子に、榎本はいつものしれーっとした顔で「それは密室と関係ない」とばっさりですよ。榎本らしい。


まあともかく、榎本がこんな風に言い切るってことは専務は犯人じゃないんだろう。

じゃ犯人は誰やねん?

――と視聴者が疑問を抱く傍ら、犯人は専務に決まってると言いながらパトカーに乗り込む白浜部長……じゃなくて警察を怪しく見守る汚れたスニーカーが。誰や!?


長くなったので今日はここまで! あー校閲ガールも終わってしまった!

すっかり寒くなって風邪気味なので早く寝なくては。

そうそう、10話で一番のポイントは、横からパソコン覗き込んで来る純子の距離の近さにどぎまぎして「行きましょう行きましょう行きましょう」連呼の榎本です。

誰が何と言おうとここが一番のポイントです絶対!