ただいま、お国さんこと石原さとみさん主演の「地味にすごい!校閲ガール河野悦子」見ながらこの感想を書いています。
多分絶対間違いなく、お国さんとは180度違うキャラだと思いますが、おしゃれでポジティブで、全体的にキラキラしたすてきな役だと思います。
ああ、半年前はこの画面に鮫島が……とかついつい考えてしまう自分を叱咤しつつ、鍵部屋8話の感想を一気に終わらせます。
えー、前回、事件現場が空き巣(に見せかけた多分空き巣じゃない誰か)に荒らされ、その現場にアシスタントBが持ち歩いていたストラップが落ちていたことから、純子はすぐさまアシスタントBの元へ。
一方、現場では女性タレント立ち会いの元、榎本が割られたガラス窓などをチェック中です。
その結論は?
犯人→アシスタントAでした
うん大体予想通りwww
アシスタントBの持ち物が落ちてた=犯人がアシスタントBだったらミステリー好きの顰蹙を買うところです。
それにつけてもここの流れは秀逸でしたよ。(自分の名誉のために)何としても犯人を見つけてほしい芹沢が右往左往してるところに榎本が「犯人がわかりました」とつぶやいた瞬間、飛んでいく芹沢→「いえ、わかったのは現場を荒らした犯人です」でヽ(・ω・)/ズコー なシーンとか。
何でも、前回感想で触れた、現場の隣の家に設置した防犯カメラ。あれが大活躍したようです。
あの防犯カメラはきっちり現場の玄関も映していて、侵入するアシスタントAの姿をばっちり残していたとか。間抜けだ。
しかし! ならば犯人はアシスタントAなのか? と言えば、ことはそう簡単でもないようで。いやこのタイミングで、前回わたしが指摘した「アシスタントAが来たとき、犬が吠えてなかったやん」もちゃんと指摘されるのですが、ならそれで密室解決か? と思ったらそうでもないようで。
前回の推理では、現場を荒らしたのは犯人が現場に何かまずいものを残したのでそれをごまかすためでは? とのことでしたが、榎本より犯人はアシスタントAじゃないときっぱり否定されます。
何とその根拠は、前回の推理合戦で純子が指摘している、と。
自宅に同じ銘柄のビールがたくさんあるのにわざわざコンビニでビール買うのはおかしい、犯人はビールがあることを知らなかった人間だ、とのことですが、アシスタントAが勤務してる時間帯に届いたビールだからアシスタントAはビールのことは知ってたはずだ、と。
それについては、届いたばっかのビールが冷えてないからコンビニで冷えたビールを買って来たって説も……(ぶつぶつ)
まあともかく、そんな理由で空き巣に入ったのはアシスタントAだけど犯人はアシスタントAじゃないという状況ができあがります。
あなた、家、荒らしましたね? な指摘に最初は言い逃れしまくるアシスタントAが、榎本に段々追いつめられてく姿は見ごたえがありました。
感情なく淡々と事実だけを突き付けていく姿に恐怖を覚えたのは多分アシスタントAだけじゃないw
結局、証拠てんこもりで言い逃れできるはずもなく、あっさりゲロすることになるわけですが、動機は大体予想した通り、アシスタントBに罪をなすりつけるためだった、とか。
ん? やっぱりアシスタントAが犯人なのか? アシスタントBを陥れるために被害者を殺した?
と一瞬そんな考えもよぎりましたが、さすがにそんなわけもなく。アシスタントAには、アシスタントBが犯人だという確固たる確証があったもよう。
その確証が、また、何というか……
……で、まあ滞りなく犯人はアシスタントBで、決着がつきましたとさ。
今回、榎本の指すりすり&「密室は破れました」の一言を引き出したのは、多分芹沢だと思うんだなー。
「信頼を築き上げるのは長い時間がかかるが失うのは一瞬」にぴんと来てましたよね、絶対。
不満があると言ってた密室トリックですが、犬を懐かせて犬に嫌われたって何じゃそりゃー! って感じでしたよ。
犬が吠えることなんか何の根拠にもならんとだからあれほど(ぶつぶつぶつぶつ)
榎本も、「実際のところ、餌付けできない犬なんかほとんどいない」って言い切ってましたし、アシスタントAも普通にエサやって懐かせてましたし……ってかアシスタントBが通りかかっても犬がほえない現場、アシスタントAだって何回かは見てるんじゃないの? とかツッコミどころ満載で……
まああの短い原作を、よくここまで膨らませたな、とは思います。
しかし動機は怖かった。アシスタントAがアシスタントBに嫌がらせ目的でついた嘘が最悪の結果をもたらすことになったわけですが、女同士の職場ってぎすぎすしだすと際限ないですからね。
犯人に向かって「あなたは残酷な人です」って言い切る純子は、相変わらず言葉の選び方が下手だなあ……とか思ったり。
あ、でもこの謎解きシーンは、芹沢が一流の弁護士であるってステータスが存分に発揮されてて、そこがよかったです。
最初、何で謎解きシーンに芹沢がいないんだと思ってたら、ここぞ! って場面で芹沢が登場して、美味しいところぜーんぶ持って行くのは一話のデジャビュ?
犯人に失言させて証拠で追いつめるって手法に、やっぱり榎本と純子、そして芹沢は三人そろってこそチーム榎本! でした。
救急隊員の通報音声をもらってくるのは、榎本単独ではまず無理ですからね(いや、違法にハッキングして……いやいやそんなの証拠には使えない)
本当にいいトリオだなあ、と実感した謎解きではありました。
で、ラスト。
芹沢がテレビで調子こいてめざましテレビを凍らせる現場を地下備品倉庫で見守る榎本と純子です。
え、待って。めざましテレビって確か朝5時半からだけど、2人、いつからスタンバってたの?
榎本が純子を誘うとは思えないから、純子が「一緒に見ましょうよ」って誘ったんでしょうが、そのためにわざわざ早起きして出勤してきたんでしょうか。何それすてき。
――で、物議をかもしたのがこのシーンですよ。
純子「わたし、今回の件で見直しました。普段は大人しいけど、いざというとき頼りになるんだなあって」
榎本「……そうですか」
純子「本当に頭がいいんですね……犬って」
ここですよ! このシーン!!!
純子のこの一言で、榎本は完全にすねてしまっていちゃいちゃパラダイス(違)が繰り広げられることになったのですが。
今回の事件で「犬は頭がいい」って結論に持って行くの、おかしくないですか?
だって結局、最強の番犬みたいに言われても犬は餌付けでいくらでも懐かせることができるし、その信頼関係なんて人間の意のままに操れる、というのが最終的な結論だったんですよ。
どこにも「犬は頭がいい」となる理屈ってないと思うんですが!!
もしかしてこのシーン、純子は本当に榎本のことを褒めていたのでは?
ただ、途中で「はっ! これじゃまるで愛の告白じゃん!」って我に返って、慌てて「犬って」って付け加えたんじゃ!?
と、榎本と純子くっついて~な二次創作脳なわたしは邪推してたんですが、さて真相やいかに?
以上、長くなりましたが8話の感想終わり!
書いてる間に校閲ガール終わってしまったけど面白かった! また楽しみなドラマが一つ増えました!