とうとう関西の「鍵のかかった部屋」の再放送最終回が終わってしまいました……
様々な謎と名セリフを残して、径くんがラストに「にやり」を残して去って行ってしまいました……
あー鍵ロスです。セカムズロスに続いてこのロスは辛い。
次の演技仕事がお目見えするのは来年の夏! 遠い!
早急に次の演技仕事来い来い!
さて6話の感想。
6話はジャニーズの大先輩と後輩が一緒にお目見えな豪華な回でした。
現ジャニーズWESTの桐山くん。このドラマ出演当時はまだジュニアでした。
この後、彼はジャニーズWESTとして正式デビューし、朝ドラでミサさんの義理の弟を演じるなど大出世することになるのですが、このときはまだ知る人ぞ知る、なジュニアでした。
そして大先輩・V6のリーダー坂本さん。
このとき、ジャニーズファンなり立てのわたしは坂本リーダーがどんなにすごいお方かということを知らなかったので「ふーん」くらいにしか思っていなかったのですが、後に坂本リーダーが歌でもダンスでも一目置かれている実力者と知り、大野智の共演者として選んでくれた事務所に感謝いたしました。
さて今回の事件です。
冒頭でクローズアップされたのは、芹沢の秘書、水城里奈嬢。
この彼女は一話からずっと芹沢の傍をうろうろしてて一言二言のセリフもあったのですが、しっかり出番と言えるものがあったのはこの回が初めて。
実はこの後、朝ドラを立て直したと言われる名作「あまちゃん」の主人公に抜擢され、その後いろんな騒動を巻き起こした結果、今、地上波で姿を確認するのがちょっと難しい状態になってる能年玲奈さんが演じておられたのですが、この当時はまだまだ新人女優さんで鍵部屋でも本当にちょい役でした。
あれ、こう考えると「鍵のかかった部屋」って後に有名になる女優・俳優さんが結構出てたんだな。
「鍵のかかった部屋」では、2話で芹沢のプライベート、4話で純子のプライベートと偶数話ごとに登場人物の背景がちょこちょこ紹介されてましたが、6話では芹沢の秘書である水城里奈が、実は芹沢の大先輩である水城弁護士の一人娘であることがわかり、かつ、弁護士事務所で秘書を務める傍ら、演劇サークルに所属して女優をやっているという事実が明らかになります。
ついでに、女優をやってることは父親には秘密にしているらしい。権力者の父親にしては珍しく、水城父は感じのいい人物でしたが、「女優なんて」とバカにするようなことを言ってるあたり、やっぱりちょっと偏屈な人……なのか?
ま、それはともかくとして。
水城嬢に頼まれ、休日に彼女が出演する舞台を見に来た純子。
劇場前にて、待ち合わせらしくうろうろしてる彼女の前に現れたのは――何と榎本!?
「遅くなって申し訳ありません」
「榎本さんに来て頂けるとは思いませんでした」
ってえー!! いつの間にデートするような関係になってんの!? 休日にプライベートで待ち合わせして観劇ってそれ世間一般ではデートとかデートとかデートとか
「タイトルが気になりまして」
と言って榎本の視線が向いたのは劇のタイトルとかが書かれたチラシで、そこにばっちり記載されてるタイトルは「密室に囚われた男」でした。
そうよねー……榎本が「青砥さんに誘われたやったー!」なんて思いで来るわけないよねー……
もし劇のタイトルが「Love Again ~永遠の愛の行方~」みたいなタイトルだったら来なかったんだろうか、と思いつつ。
席について、「榎本さんは劇を見たことがありますか」「学芸会いらいですね」「学芸会って(ぷぷぷ)」「…………(落)」みたいな微笑ましい会話を交わす青砥&榎本。
劇と言いつつ芝居オンリーで見せるタイプではないらしく、冒頭では真っ暗な中、何やら電飾で飾り付けられたパフォーマーがうろうろ踊ってました。あれ? これ何か「DEGITALIAN」で似たようなパフォーマンスを見た覚えが……
すごいすごーい! と大騒ぎする純子と対照的に黙って舞台を眺める榎本。
そのシーンと対比させるように、スタッフらしき男性が何か楽屋で一人「ふー」と息をついてるシーンが映し出されます。うん? 今回の被害者かい?(←情緒も何もない)
電飾パフォーマンス終了後は、何か派手な衣装来た水城嬢が「ここは閉ざされた島で云々かんぬん」的なセリフを吐いてます。タイトルからするに、この舞台は閉ざされた島で殺人事件が起きるとかそういうストーリー? クローズドサークルものか?
わたしはちょっと舞台の内容にも期待したのですが、そこは本題じゃないと判断されたのか、断片的なシーンからはストーリーがよくわかりませんでした。
とりあえず島のど真ん中で誰かが死んで、水城嬢が「ここは密室!」と叫んだ途端にモブが「外で殺されて何で密室なんだよ!」的野次を飛ばされたとき、榎本が「それは違います」と冷静につぶやいたシーンがやけに印象的。
めっちゃ無表情やけど、それなりに舞台を楽しんでた……のかな?
気になるのは、舞台のシーンが流れる中、断片的にその裏側、恐らく楽屋と思われるスペースで腰かけてる一人の男性に犯人が背後から近寄るシーンが映し出されてたところですかね。
今回の事件は、演劇サークルのメンバーが被害者になり、容疑者もやっぱりサークルメンバー。ただし犯人は舞台に居たはずなので、犯行は不可能とかそういう事件なのか?
で、大方の予想通り、犯人が誰だかの頭をぼかっと殴った後、シーン切り替わって舞台終了。
何か途中で水城嬢が大道具に激突してたのが気になるところですが、気になるのも道理でこれが重要な伏線だった。もちろん、この時点では純子が「どうしたんでしょうねーミスったのかな?」とつぶやくにとどまりましたが。
舞台終了後、純子が水城嬢に挨拶しようと売店スタッフに頼んで榎本と共に楽屋に向かうと、女優俳優が衣装も着替えんと被害者囲んで大騒ぎ。
はい。大方の予想通り、純子と榎本が事件に巻き込まれました――今回の事件の内容は?
わたしの予想は半分外れて、確かに容疑者は演劇サークルのスタッフでしたが、舞台で演技してたメンバーではありませんでした。そちらは順調に(?)容疑者から外れたもよう。
被害者は劇が始まる前に電飾パフォーマンスに参加してた演出家。
容疑者となったのは、同じく電飾パフォーマンスに参加してた3人。しかしその3人にも、厳密に言うと犯行は不可能だった……ような?
というのも、パフォーマーたる被害者+容疑者3人の4人は、パフォーマンスの後、速やかに楽屋に引っ込んだのですが、被害者は上手側の楽屋で殺されていて、普段、そちらの楽屋は被害者しか使っておらず、残り3人は下手側の楽屋に引っ込んだはずだ、と。
で、下手側の楽屋から上手側の楽屋に移動するためには、舞台を横切るか、一旦外に出て売店の前を通って外から回り込むしかないのだが、上手側の楽屋の鍵は売店に預けられていた1個しかなく、売店にいたスタッフはその鍵は誰にも持ち出されていないと明言。ついでに下手側から出てきて上手側に移動してきた人物などいない、と明言。
そして舞台では演劇の真っ最中。そこを横切れば演者と200人の観客に目撃されることは必至で、その観客の中にいた榎本と純子は当然そんな人影は見ていない。
もちろん、パフォーマーがどっちの楽屋に移動したかなんて誰もいちいちチェックしてないので、こっそり被害者の後からついていった……ということは可能だが、すると今度は、犯行後にどうやって下手側に移動したのか? という問題が発生。
むむむ。何か変則的ですがこれも立派な密室、ですね。
今回の事件は4話以来の、誰が犯人なのかすぐにはわからない話、でしたね。
容疑者の3人はそれぞれに怪しかったです。
中でも一番疑われたのが、水城嬢の恋人、井岡くん。どうでもいいですが冒頭で話題にしたジュニアの桐山くんです。
今回の被害者は演劇サークルの中では結構厳しいお人だったようで、井岡くんの演技に納得せず、劇に出してもらえなかったのだとか。
それだけに飽き足らず、いわゆるパワハラというかちくちくいじめに合っていた、という事実まであり。
しかし彼は下手楽屋に一番はじめに戻っていて、すぐにその場で居眠りしてしまったとのこと。2番目に戻ってきたスタッフも3番目に戻ってきたスタッフも居眠りしている井岡くんの姿は見ていて、いつどうやって犯行に及んだのかは不明。
うーん? どういうことだ?
今回の事件は元となった原作から派手にストーリー変わってます。
というか元となった原作がショートショートというのか、登場人物の名前からしておふざけで書かれたおまけ的な小説だったので、むしろよくあの原作からここまでシリアスなストーリーに組みなおしたな、と感心した次第です。
なので犯人が誰かわからん。冒頭の段階では一番怪しいのは井岡くんと言われてたのですがミステリーの定石では最初に疑われた人間は犯人ではないのです。では2番目に戻ってきたスタッフか、最後に戻ってきたスタッフか?
と、真剣に犯人あてに悩んだ話でありました。
密室トリックも何というか……元の小説ではギャグみたいに扱われてましたが、そうか。犯人が真剣に考えたという体だとあんな扱いになるんだなー、と感心です。
とりあえず、被害者は頭を殴られてるので1話や2話みたいに自殺を疑える状況じゃないし、4話や5話みたいに事故を疑えるような状況でもない。
誰かが犯人のはずなのに犯行か能な人物がいないじゃないか? という状況で動機だけで井岡くんが疑われてるような状況だったのですが、そこに待ったをかけたのが芹沢。
何しろ井岡くんは水城嬢の恋人で、芹沢も頭が上がらない大先輩・水城弁護士は、娘がいまだ女優を続けてるなんて知らないわけで、いつまでも事件が終わらなくて警察の調査が井岡くんや水城さんに及んで水城父の耳に届いてしまって、管理不行き届きみたいに言われるのは困るわけで~~みたいな裏事情があり、芹沢から井岡以外の犯人見つけろ的な無茶な指令が飛んでくることになりましたとさ。
6話はトリックはどうなんだろうという感じでしたが犯人が誰かわからんという意味では一番ミステリーしてた気がします。
長くなったので続きはまた明日!