Mステ見ながら感想書いてます。
整理したばっかりのレコーダーにあっという間に10時間分の番組が……
「世界一難しい恋」はまだ全話残していますし、「鍵のかかった部屋」の再放送も残っている中、酷使しているレコーダーが今年の夏も乗り越えてくれたことに感謝する日々です。
さて、来栖奈穂子嬢の襲来を受けた数日後(翌日?)
純子と榎本は肩を並べて将棋会館にGOです。
どうやらそこで、来栖奈穂子嬢の試合があるようで。広い和室にたくさんの将棋盤が並べられて、取材陣がわんさか押しかけています。
わたしは将棋の世界には明るくないのですが、いつもこんな感じに取材陣がたくさんいるもんなんですかね?
実はこのシーンには後の解決編に繋がるヒントがいっぱい散りばめられています。
まず、純子と榎本が目撃したのは、来栖奈穂子嬢が髪の長い二十歳そこそこの綺麗なお嬢さんと深刻な顔で話し合ってる姿。
でも……とか真理ちゃんは何も心配しなくていい……とか意味ありげな会話が漏れ聞こえていますが、純子&榎本の姿に慌てて会話打ち切りです。怪しい。
来栖嬢の紹介によれば、髪の長いお嬢さんは稲垣真理さんでやはり棋士なのだとか。来栖嬢みたくプロまで後一歩!ってとこまでは行ってないらしいですが、将来有望……なのか?
どうやら同じ女性棋士同士ってことで2人は仲良しみたいですが、それだけの関係なのか?
その一方で、純子達は事件の容疑者の一人と言われる重鎮っぽいおじいちゃんと話し合いです。
何でも被害者に棋風だか何だかをこてんぱんにけなされたことがあるみたいですが、おじいちゃんは「自分じゃない」と憤慨。
ついでに「被害者を恨んでる奴なんていっぱいいる」と爆弾発言です。
その一人としておじいちゃんが教えてくれたのが、たまたま部屋のテレビの中で将棋を打ってた毒島竜王。ちなみに演者は貴志祐介先生本人です。何してんねんw ドラマにカメオ出演する暇あるなら小説の続き書いてよwww
まあそれはともかく、原作では毒島竜王と被害者ってかつてはライバル同士だったのに、かたや竜王としてテレビで華々しく中継されてて、かたや安ホテルで刺されて死ぬなんて皮肉なもんだねえ~~的なことを言われてましたがドラマではその辺カットされてまうs。
ともかく重要なことは、被害者が刺されて死んだ時間、毒島竜王は将棋真っ最中だったからアリバイあり、ということ。
その傍らで、竜王戦は限られた時間でしかテレビで放映されないとか、そのときの毒島竜王の試合では一六桂という将棋ソフトでも発見できない妙手が打たれてどよめいてたとか、雑談に見せかけたものすごく重要な情報がオンパレードです。
そうそう、事件の鍵を握ることになった将棋ソフトの存在を榎本達が知ったのもこのシーンでしたっけ?
正直、計算力では人間の頭脳はコンピュータには敵わないと思ってたんですけどね。
実際、プロ棋士でもその将棋ソフトに勝てる人間はなかなかいなくて、それがゆえにほとんどの棋士はそのソフトを参考にしてるらしいのですが。そんなソフトに打ち勝った毒島竜王すげー! ……って話らしいです。
この時点で来栖奈穂子嬢が事件現場で怪しく動かしてた駒が「桂」だったことを覚えてれば、事件の真相……は難しくても犯人を追いつめていく論法には薄々想像がついたと思われます。
で、実際、薄々真相を察してきっちり一六桂が打たれた時間を確認する榎本です。すごいですね。竜王戦ともなれば、何時何分にどんな手が打たれたかをきっちり記録してくれるんですね。
さてさて、ところ変わって試合会場です。
拾い和室にびっしり並んだ将棋盤とそれに向かい合うおっさん達。の中で来栖嬢ってめっちゃ目立ってますね。
女流棋士って本当に少ないんだなあ。ちょっと落語界とかと通じるものがある?
取材陣に混じってちんまり正座で来栖嬢を見守る榎本と純子ですが、このシーン見て思ったのは「みんな正座大変だな」でした。役者って偉大だ。
そんなギャラリーの中にさっき紹介された稲垣真理嬢がいるの見つけて、じーっと視線を向ける榎本。それに気づいて素早く「可愛いからってじろじろ見ないでください!」と叱りつける純子。とんだとばっちりだ。
そんな状態で試合が始まりましたが、すいません。わたしは将棋がわからないのでさっぱりでした。ここで棋譜が読めれば、「一六桂が妙手」の意味もわかってもっと面白かったんだろうなあ、と残念です。「ふたりっこ」見てたとき勉強すればよかった。それはともかく。
純子も将棋がわからないらしくて意味がわかってないようですが、解説する榎本いわく、「かなり追いつめられている」とのことでした。
将棋界初の女流棋士誕生かも! とちやほやされてても、相手のおっさんは手加減する気皆無のようです。まあわざと負けたりしたら自分の成績に響くから当然か。
短めのスカート姿で正座してる来栖嬢、焦った顔つきで髪をかきあげ……
……の瞬間、稲垣嬢が立ち上がりそそくさと部屋を出ていくのを、榎本は決して見逃さない! 純子は見逃してたけど!!
まあ結果として、この試合で来栖嬢は見事な勝利をおさめます。寄って来たインタビュアーによれば、後一勝で4段昇格=プロ棋士になれるようです。
追いつめられた状態での逆転勝利。純子は素直に喜んでますが榎本は無表情。そんな二人に近寄ってくるのは……
「奈穂子ちゃん」
もう一人の容疑者、中野秀哉! 役者が忍足修吾だってだけで視聴者から「こいつが犯人に違いない」って思われた何か不遇な人!!!
まあそれ以外にもちゃんと理由はあって、中野棋士は被害者の次の対戦相手だったとかで、被害者が死んだことで自動的に不戦勝になったらしい。しかしそんなことで人を殺しますかね?
「俺は犯人じゃないですよ」
とまあ、当然のように中野棋士は全否定です。そりゃそうだ。
被害者に対しては辛辣な評価ばっかりだったのですが、この中野棋士はそんなに被害者のことを悪く思ってなかったもよう。
何でも被害者と来栖嬢とこの中野棋士の三人で飲みに行ったこともある仲らしいですよ。へー。中野棋士が来栖嬢に惚れ込んでて横恋慕で被害者を殺したって線はあるかも?
――なんて視聴者が勝手に想像膨らませる中、中野棋士より重要な情報が寄せられます。
被害者は携帯もパソコンも持ってなかった、ってのが事件の一つの要だったんですが、中野棋士は飲み会の席で被害者が携帯を見せびらかしてるのを見たらしい……?
奈穂子ちゃん覚えてない? の言葉に来栖嬢は「覚えてない、あたし酔ってたかも」と否定しますが、中野棋士は赤いガラケー見せびらかす被害者の姿をはっきり記憶してますよ。再現VTRになってるくらいだから覚えてるんでしょう。
どうでもいいけどあの赤い携帯が当時わたしが使ってたガラケーと全く同じ機種だった。それはともかく。
この言葉にひっかかりを覚えたのは純子。その場ではふーん、で流しますが……
帰り道。
「榎本さんて彼女いますか」
突然そんな質問をして榎本を凍りつかせる純子ですw
2人が全く同じ歩調で将棋会館から帰路につく中、純子の爆弾発言に榎本はあからさまに動揺してます。
「僕に彼女がいるかどうかが、何か関係あるのでしょうか」
「どうも引っかかるんですよねー来栖さんが携帯を持っているのを知らなかったっていうのが」
「それと僕に彼女がいるかどうかが、何か関係あるのでしょうか」
「携帯を持ったら、普通、彼女に番号くらい教えません?」
「それと僕に彼女が(ry」
このシーン、ネットでは「どどどど童貞ちゃうわ!」って突っ込みの嵐であり、また世の非モテ男性のファンを一気に増やした名シーンなんですが、まあそれはともかく。
「だから! 参考までに聞いてるんですよ!」
「女性って言うのは、どうしてすぐ恋愛の話をしたがるんでしょうか」
「面白いからですよ!」
「そういうことは、軽々しく口にするものではないと思いますが」
「そんな固いこと言ってたらもてませんよ!」
ばっさりぶった斬ったー!!!!
純子は背後を全く気にかけてなかったですが、視聴者には「もてない」って言われた瞬間あからさまにどんよりする榎本を見ているだけに涙を拭わずにはいられませんでしたよ。
がんばれ榎本! ファイト榎本!
まあこんな感じで、将棋会館では限りなく重要なシーンがてんこもりでありました。
その一方で榎本と純子の仲も急接近……とは言えないと思いますが、純子が全く榎本を男と意識してないけど榎本はちょこっとは意識してるのでは? なシーンに世のカップリング好きがニヤニヤすることになりました。
さてさりげなく純子に痛いところを滅多斬りにされた榎本ですが、果たして事件は解決できるのか!?
続きは次回!