いよいよ9話の感想もラストスパート!
レイミサを応援する全視聴者が感動の涙をこぼしたあの名シーンまで後少し!
実家に乗り込んで来た鮫島、運転手さんと秘書に手伝ってもらって本の山を捜索中。
あれは元・鮫島の自室?
どれもこれも付箋だらけで相当読み込んだことがうかがえる本達は、どれもこれも「ホテル経営学」とかそんな感じの本です。
鮫ちゃんがどれだけ努力して今の地位を築いたのかが一発でわかる、いい演出だと思いました。
三人がかりで探し出したのは、一冊の本。
英語の本にびっしりと付箋、赤線、書き込みがされた本に、鮫島が「それだ」と満足げな笑みを浮かべていますが、その目的は……?
――の、多分数日後。
出勤途中の美咲にさーっ! と駆け寄る自転車の影!
三浦「おはよう美咲ちゃん!」
美咲「?」
三浦「メッセンジャー三浦です!」
謎のコメント残して、美咲の返事も聞かずに封筒押し付けると去っていく三浦。
残される美咲はポカーンですが、封筒に記載される「鮫島零治」の名前に表情が変わります。
あの封筒の中身は、もしや?
お昼休み。
お弁当(多分オムライス)をお供に封筒を開けてみる美咲。
中に収まっていたのは、やっぱりあの本! 鮫島が実家から見つけ出したあの本!! あれはやっぱり美咲に贈るためだったのね!
そして本に挟まる一枚のメモ。
――今の俺には必要のない本だが、ミサさんには必要な本だ
このメモは、鮫島零治の中の人の自筆ですか? 中の人は書道も段持ちで美しい字を書く人ですが!
と期待してみたらTwitterで検証した人いわく、「多分、別人の筆跡」だそうです。ちょっと残念。
ペラペラとめくってみる美咲。中身英語なんでわたしには全く理解できませんでしたが、各種書き込みの内容から察するに、経営学……ですかね? ホテル経営のために必要なノウハウが書かれた本?
プチ話題になってましたがあるページに「パトリシア・コーンウェル」の名前があるんですけどこの方小説家ですよw しかも結構グロい系統のw まさか主人公が一流ホテルを作るまで……みたいな小説じゃないよな? と思いつつ。
もちろん帰国子女で英語ペラペラな美咲は苦も無く本を読みこなしてますが、書き込みの一つ一つを読んで浮かぶ微笑みが美しい……
「ターゲット フルスピード スリーマンス」のメモに、思わず「一ヵ月減ってる」とつぶやいてますよ。
何が美咲の心を動かしたのか?
多分この本は、鮫島がホテル経営に乗り出すにあたり、一番参考になった本なのかな、と思います。
参考書ってのは同じことを説明していても、言葉遣い一つで理解度が全く変わりますからね。
膨大な本を読みこんで来た鮫島だからこそできるプレゼントでしょう。
美咲の夢を応援する、という言葉に嘘はない――それを見事に証明した形になったのではないでしょうか。
このとき確実に、美咲の心は動いた!
――その夜のこと。
鮫島は一人残業中。着ぐるみに入ったり鮫島旅館に遊びに行ったりしてるうちに、だいぶ仕事がたまったもよう。
運転手さんを先に帰して、今日も一人寂しく徒歩で帰宅。
――そのとき奇跡は起きた!!
今まで、ずっと未練たらしくホテルの前で足を止めたり靴紐結びなおしたりしてた鮫島。
しかしここまで頑張っても会えないとなると、諦めの気持ちが強くなるのか。この日はステイゴールドホテルを一顧だにせず通り過ぎていきます。
その瞬間、ホテルから出て来る一人の女性……
美咲だー!!
気づかず通り過ぎる鮫島ですが、美咲の方はその哀愁漂う後ろ姿に「はっ!」とおめめぱっちりです。
何で鮫島がこんなとこ歩いてるんだ、なんて疑問はとりあえず脇に置いて、赤信号につかまりながら必死に追いかけます!
すげー少女漫画みたいだ! 漫画だと大体、気づかず去っていくのはヒロインで追いかけるのは男の役目なんだけどセカムズは男女逆なのね!
でも漫画だと何もないとこで転んで相手を見失ったりするけど、美咲は頑張ったよ!
信号にめげず走って走って、ついに鮫島に追いついたのはあの広場!
スウィンギーの着ぐるみごしに初めてのハグを交わした、あの広場!!!
正直何で鮫島があの広場に向かったのかがちょっと理解できんかったのですが、まあ無意識のうちに幸せな思い出を求めたのかな!
そんな寂しげな鮫島の背中にかかる「レイさん!」の呼び声!!
振り向く鮫島。駆け寄る美咲。その瞬間鮫島が取った行動は!!
スウィンギーのおじぎポーズでした。
何でやねん!!!
多分動揺のあまり、身に沁みついたポーズが思わず出ちゃったってとこでしょうが、案の定一発で美咲に気づかれてますよ!
会わない言ったじゃん! 一度言ったことは守る人だって思ってたのに!
と思わず非難する美咲に、鮫島は驚くべき行動を取ります
鮫島「すまん」
謝った!!!
いついかなるときも、謝るより先に言い訳してきた鮫島が! 素直に!! 謝った!!!
これが、これが成長って奴なのですね。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
美咲の言葉も柔らかいですよ。内容は非難ですけど、でも口調が柔らかい! 7話や8話のラストとは全然違う!
本心から怒ってない、ってことが、十分に伝わってきてますよ!
美咲「世界一のホテル、本当に作るんですか?」
鮫島「……え?」
そしてあのやり取りに続くのです。
全セカムズファンが涙した、あのシーンが!
美咲「鮫島旅館の池、どうして、一人で作ろうと思ったんですか? みんなに手伝ってもらった方が、早くできるじゃないですか」
鮫島「……夢に、速さは必要ない」
社長にとっての夢って、何ですか? という美咲に、鮫島は答えます。
周りが躍起になって止めようとしても、諦めようとしても諦めきれないもの。それが俺にとっての夢だ。
つまり、君にそっくりだ! ――と。
何度もクビと言いかけたのに、言えなくて。
やっとクビと言えたのに、それでもどうしても気になってしまう。
それが、俺にとってのミサさんだ!
瞬間流れ出す、主題歌!!!
このドラマにおいて、主題歌はいつも効果的なシーンで流れていましたが、9話はそれが秀逸だったと思います。
階段上から美咲を見下ろしていた鮫島。
一歩、また一歩と階段を下りていく鮫島。
鮫島が近づいても、美咲は逃げようとはしません。ただ、まっすぐに鮫島を見つめて――
やがて二人の視線が並びます。そして!!
キスじゃないんかい!!
一気に鮫島が美咲との距離を詰めたとき、きっと大部分の視聴者が期待したと思うんですが……
しかし紳士な鮫島は、そんな一気に関係を進めるようなはしたない真似はしないのです。
確かに美咲がそこにいて、そして鮫島を拒絶していないことを確認して。
ゆっくりゆっくりと手を伸ばして、その手が肩に――
触れた!!!
いついかなるシーンでも、怒って立ち去る美咲を呼び止めるときさえも触れることができなかった鮫島が、美咲の肩をしっかりとつかんで、そしてその細い身体を抱きしめたんです!!
このとき、美咲、ちょっとびっくりしてません? もしかしてキスを期待してたのかな?
でも、「それがレイさんだよね」って感じで浮かべる笑みが、とってもきれいでした。
抱きしめる鮫島も、最初は何だか夢見てるみたいなふわふわした表情だったのですが、やっと「現実なんだ」って時間できたのか、ふわーっって笑みが浮かんで……ああよかったね、よかったね・°・(ノД`)・°・
余談ですが、このとき鮫島の高そうな腕時計が映っているんですが、ハグ始めから鮫島が微笑むまでに一時間以上経過してましたw
現実だって認めるまでに一時間かかったのかな……一時間、黙って抱きしめられてた美咲も美咲ですごいな……
とかくこの瞬間、このドラマはハッピーエンドに違いない、と確信できました!
何なら9話が最終回と言われても納得できるくらいきれいに盛り上げてラストに持って行きましたよ!
さあ残るは最終話! 果たして二人の恋の行方やいかに!?(※とっくに放送されてます)