○中世ヨーロッパ文化の3日目。今日は建築について学んでいきましょう。…と言っても、言葉だけでは想像にしくいと思うので、お手元に図表等を用意した方が良いかと思います!

 

●用意できました!

 

○では…まず帝政ローマ時代の教会建築ですが、これはバシリカ式と呼ばれます。長方形に列柱、そして長い廊下が特徴的。修築する前のサン=ピエトロ大聖堂がバシリカ式だったようです。続いて、ローマ帝国の東西分裂後、ビザンツ帝国で生まれたのがビザンツ様式。特徴は正十字形とドーム、壁にはモザイク壁画が描かれています。ビザンツ様式と言えば、何と言ってもハギア=ソフィア大聖堂。ユスティニアヌス帝が完成させた現在のイスタンブルにある大聖堂です。他にもサン=ヴィターレ聖堂(ラヴェンナ)や、サン=マルコ聖堂(ヴェネツィア)を覚えておきましょう。

 

●モザイク壁画ってきれいですねー…

 

○サン=ヴィターレのユスティニアヌス帝のモザイク壁画は特に有名だね。ちなみにこれ、貝殻や石やガラスを埋め込んでいるんです。

 

●生で見てみたいですね!

 

○では続いて11~12世紀に建築されたロマネスク様式です。上から見ると十字になっていて、壁が厚く窓が小さいのが特徴。というか屋根に石を使っていて重いので、その重さを支えるためには窓を小さくせざるを得なかったわけです。ピサ大聖堂(イタリア)やマインツ大聖堂(ドイツ)などが有名です。で、12~14世紀のゴシック様式は、やっぱり上から見ると十字なんだけど、建築技術の発達で壁を薄くできるようになった。ということは、窓を大きくできる。ということは、窓に何かをしたくなる。

 

●割りたくなりますよね。

 

○尾崎豊かよ。そうじゃなくて、ステンドグラス!色の付けたガラスで絵や模様を描くんです!ゴシック様式と言えば一番よく見るのがケルン大聖堂(ドイツ)。他にもアミアン(フランス)、シャルトル(フランス)、ノートルダム(パリ)などなど、たくさんあるのでしっかり整理しておきましょう!

 

●ってか、ゴシック様式ってとんがってないですか??

 

○とんがってます。できるだけ神に近い存在でありたいという教会の思いと、それだけ教会権力が最盛期だったということのあらわれですね。以上!