○さて、今日は産業革命の影響について。光あるところに影あり!




●うぃっす。お願いします。



○機械を用いた大量生産が始まると、生産に必要な資本を所有する工場経営者…すなわち“産業資本家”の立場が強くなるんだ!




●ブルジョワジー(市民階級)ですね!



○その一方で、労働者の数も増えて、新たな社会層となった!




●プロレタリアート(労働者階級)ですね!



○そういうこと!ただ、このあと詳しく説明するけど、当時の労働者の環境は、はちゃめちゃでした。次第に彼らも自分たちの立場にめざめ、団結して、地位の向上を求めるようになります!




●労働組合ですね!



○そうです!一人じゃ弱いから、団結して労働運動を展開するのです!




●なるほど!




○続いて新興都市です。有名なのは次の3か所!すべて地図で位置を確認しておこう!



マンチェスター…木綿工業

リヴァプール…貿易港

バーミンガム…製鉄業・機械工業



です!…ちなみに、1830年に本格的な鉄道が開通した区間はどこだったか覚えてる??




●えっと………マンチェスターからリヴァプール………あっ!そういうことか!



○そう!意味のあるところから意味のあるところへ、鉄道は走っていたんですね~。




●ところで先生!発展した都市には、人口が集中すると思うんですけど…住む場所とか足りたんですか?



○鋭い!今言ったような都市には、農村から人が急激に流入して、労働者の住環境は悪化。衛生問題が発生してしまうんだ。




●やっぱり…。


◯具体的な問題は授業でね!


それに、労働条件もそうとう厳しかったんですよね?




○ブラック企業どころの騒ぎじゃないですよ。賃金が安くおさえられる女性や子供が酷使され、一杯の紅茶だけで一日12時間以上も働かされたり…



●もはや使い捨てじゃないですか!




○そ!こ!で!労働者たちも行動に出るんだ!一定の成果はあげてるよ。



●そういえば、この頃のイギリスってなんか呼ばれ方ありましたよね?たしか…天下の台所?




○そうそうそう。全国の藩が大坂に蔵屋敷を設けてね…っておい!



●あれ?天下の一品?




○そうそうそう。あっさりにしますか?こってりにしますか?もちろんこってりで!…っておい!



●あれ?世界のTOTO?




○便器はやっぱりTOTOだよねー…ってもう、分かってるだろ!「世界の工場」ね!世界各地から原料を輸入して、製品を世界中へ輸出するから世界の工場!



●じゃあイギリスはどんどん自由に貿易がしたいというわけですね!




○そういうこと!だから19世紀のイギリスは“自由化”がキーワードになる!その一環として穀物法や航海法が廃止されるんだけど…これはまた別のとこで詳しく勉強しましょう。



●一方で、産業革命が遅れている国は、イギリスからどんどん製品が入ってきちゃうと自国の産業が成長しなくなっちゃうから、保護貿易を主張する…という構造ですね!




○完璧です!それじゃあ今日はここまで!











☆センターチャレンジ

マンチェスターは産業革命期を代表する都市であった。18・19世紀のマンチェスターについて述べた次の文abの正誤の組合せとして正しいものを、下の①~④のうちから一つ選べ。[10 本試]

b 綿工業が発展した。

a 19世紀前半に、リヴァプールと鉄道で結ばれた。

a-b-正   ②a-b-

a-b-正   ④a-b-