ニホンミツバチ至難の時 | イシコのセカイサンポ

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著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎)、「世界一周ひとりメシinJapan」(幻冬舎)、「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」(幻冬舎)「世界一周飲み歩き」(朝日新聞)

至難の時です。

昨夏には6群(6箱)まで増えていたニホンミツバチは、遂に1群にまで減ってしまいました。

毎週、愛知県から様子を見に来てくださるミツバチの師匠の見立てによれば、今シーズンは冬越しできない可能性が高い。

つまり、このままでは春には現在の養蜂場所からニホンミツバチがいなくなってしまいます。

 

昨冬も1群にまで減ってから、

6群にまで復活していたので、こんなものかと気楽に考えていたのですが、

昨年の1群とは状況が違うらしい。

女王蜂がいない可能性があるのだとか。

そうなると今いるミツバチたちが生涯を全うしたら箱は空になります。

 

データがあるわけではないけれど、

水田地域の中にある環境とミツバチの死骸の状況から、師匠は除草剤や農薬の影響が大きいと見ているようです。


ただし、現在、農業にも携わっている僕からすれば、除草剤や農薬をやめてくれとは言えません。

やらないことで増える労力は身を持って体験しているから。

養蜂場所に近い自分が管理する田んぼでさえも除草剤、農薬を減らしてはいるけれどゼロではありません。

 

といってもニホンミツバチ養蜂をあきらめているわけではなく、何か策はないか考えているところ。


最悪の場合を考え、様々なネットワークを駆使して、

再度、ニホンミツバチを養蜂場所に迎え入れられるようアンテナを張り、

養蜂場所では、ビオトープを作るなど

ニホンミツバチにとって少しでもいい環境を作れるよう師匠はじめ考えていらっしゃいます。

僕は、草刈りのお手伝いくらいで戦力になっていないんですけどね。


でも、元耕作放棄地が、ここまでなっただけでもありがたい。

養蜂場所としてはもちろんですが、

今ではミツバチ先輩たちは畑として開墾し、

コンポストを設置して肥料も作っています。

周囲にはアジサイなどの花やリンゴなどの果物の植樹など、どんどん魅力的な場所になっているのですから。

 

写真は、現在の養蜂場所の器具庫。

ヤギプロジェクト時代に使った後、荒れ果てていた庫内を、

師匠たちがDIYでリフォームし、鍵までつけてくださいました。