モスキート音聞こえますか? | イシコのセカイサンポ

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旅行作家イシコの活動記録一覧です。
著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎)、「世界一周ひとりメシinJapan」(幻冬舎)、「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」(幻冬舎)「世界一周飲み歩き」(朝日新聞)

母子戦争に発展する原因の一つにテレビの音量があります。

86歳の母と55歳の僕とでは聴力が違うことは当たり前ですが、

日々、並んで、大音量を浴びながらテレビを観ているとボディブローのようにストレスを感じてくるんだよなぁ。

母専用にワイヤレスのスピーカーを購入し、母が座るテーブルに置くようにしてから、多少は解消されたけれど。

 

さて、この夏、友人の息子に子どもが生まれました。

彼は泣いている赤ちゃんにモンゴルのホーミー(高音と低音など複数の音を出す歌い方で、歌詞ではなく喉を使った楽器として知られています)であやし、見事に泣き止ませます。

その様子の動画を家族共有のアプリにあげていました。

なぜ、彼がホーミーを操ることができるのか、なぜ、彼らの家族共有のアプリに僕が入っているのかを綴ると長くなるので、今回は省きます。

 

「ホーミーの高音が聞こえなくてショックだったのよ」

 息子の母親が嘆きました。

彼女は僕と同年代。

僕が聞こえると言うと、「ホント?」と怪訝そうな顔に。

 

そこで、ネットのサイトを利用してモスキート音測定を始めます。

1秒当たりの波の数が18000、つまり18000Hz(ヘルツ)の音を流します。

2人とも全く聞こえません。

聞こえないというのは嫌なものですね。

ちなみに20代を超えたら、聴覚は衰えていくだけらしい。


そのサイトには、年代別の測定音も収録されています。

そこで、20代が聞こえるレベルの16000Hzの音から順番に流していきました。

30代の15000Hzまで聞こえません。

40代の14000Hzが聞こえ、思わずガッツポーズします。

彼女は聞こえませんでした。

ホーミーの高音が聞こえる聞こえないの境だったようです。


そういえば、昔、一緒に遊んでいたジャズミュージシャンが、レコードの音とCDの音の解説をしながら、

静かな場所で暮らした方が繊細な音まで聴こえるようになると言っていたなぁ……と今日は音楽を流さず、虫の音を聞きながら綴る朝です。

残暑厳しいけれど、秋は確実に近づいているのかなと感じながら。


ヤギは聴覚がいいんだよなぁ。