「今日は、ツマミはないんかね?」
82歳になってから晩酌を憶えた母に手を焼いております。
あいかわらず喧嘩は激しいですが、おかげさまで今年も無事、母と年末を過ごすことができています。
介護生活が始まり、間もなく3年。
今年は二度、救急車のお世話になり、簡単な肺の手術も受けましたが元気です。
ただ、あいかわらず頚椎の爆弾は抱えていて、ベッド生活が少し続くだけで身体が動かなくなってしまいます。
その度に一からリハビリを始めます。
「この鬼息子が!」と罵られておりますが。
そんな中、今年の母の大きなニュースは酒を呑むようになったこと。
イタリアのアペリティーヴォのように夕食前に夏は酎ハイ、今の季節は日本酒かワイン。
介護用のグラスにおちょこ二杯程度。
しかし、これが自宅で過ごす楽しみになっているらしい。
これを餌に……失礼、ご褒美にリハビリに励んでおります。
来年は、どうなるかわかりませんが、
お互い今を全力で楽しみ、全力で喧嘩しながら過ごしたいと思います。
昨晩のクリスマスイブも我が家はイカをつまみのアペリティーヴォから始まりました。
呑み先輩からいただいた駄菓子の「紋次郎いか」を軽くあぶって、七味を添えただけですが、母は駄菓子とは気付いておりません。
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