車が入ることのできない地域。
「不便」だと感じたら住めないのでしょう。
「不便」が魅力になることもあります。
使う言葉は違うけど人間も同じですよね。
和歌山県有田市の矢櫃地区。
地区の入り口にある駐車場に車を停めます。
その先は小さな港からすり鉢状、もしくはスタジアムの観客席のような地形に家が建ち並んだ小さな集落。
道は入り組み、
ベネチアの迷路やバルパライソ(チリ)で出会った迷路とも違った小さな島にありそうな迷路です。
お借りした建物のテラスで、毎日、晩酌ならぬ夕酌をしておりました。
海の音を聞き、トンビが空の風を捕まえる光景を眺めながら。
飲んでいると時折、バイクの音が聞こえてきます。
バイクは入ることができるのです。
僕がここに住んだら、バイクと車の二刀流だろうなぁ。
住むことをイメージしてしまうほど、この環境に惚れ込んでしまいました。
決して静かというわけではない。
だけど心地いい。
お読みいただければ幸いです。
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