今回は、銀鈴波種について書いてみる。
筆者も今から16年程前に飼育していた。
その頃には、かなり良い銀鈴波種のコシャモがゴロゴロ居たように思うが、昨今はあまり見かけないように思う。
写真は、9月の交換会の際に見た銀鈴波種だ。
残念ながら、雄と雌の模様のバランスが悪い。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、筆者は大和軍鶏贔屓ではないのだが、現在の状況を見る限り、コシャモの人気は依然不動のものと思える(内種による差異は大きい)が、日本=大和と名の付く大和軍鶏の人気は一定数はあるが、優良血統を安定的に飼育する人となると当会に限らず、全国的にも限られてくるように思う。
それと言うのも、日本鶏全体的に言えることだが、優良血統が限られることによる近親の弊害も見られると感じる。
同系統内での交配では、親と同じ形質は出やすいが、近親交配の弊害や遺伝疾患を持った個体では子々孫々にその欠点も出やすく、最悪の場合はその血統自体が途絶えかねない。
その為にも、多くの人に大和軍鶏を飼育していただきたい。
その際は、是非とも先祖(最低でも祖父母の代)まで把握出来る飼育者から譲り受ける事をお勧めす。
先祖が分かる鶏は、その鶏の優良な部分、欠点が分かりやすく、それに見合った交配鶏を見つけることで、改良点の克服にもつながるし、より良い鶏の作出にも繋がる。
また、先祖が分かっている事で近親の緩和も図ることが出来る。
これは、大和軍鶏に限った事ではなく、全ての鶏種、その他の改良品種に言える事である。
是非とも新たに鶏を飼育する人は、自分の飼育する鶏の親鶏、その上の世代、兄弟、従兄弟まで把握してほしい。
さて、文章だけでは飽きてしまうので、続いては写真を紹介していこう。
今回は、全国小型軍鶏協会代表の間所栄次氏の今年の大和軍鶏の若を見ていこう。
猩々種若雌
さすが大和軍鶏。
若雌でも十分の迫力がある。
この猩々種は、間所氏がコシャモの猩々種の雄と大和軍鶏のメスとの交配で作出された血統である。
続いて、
黒色種の若
こちらの鶏の大元は、2019年の品評会で優勝した宮城県の会員の子孫である。
2019年11月3日の品評会時撮影
2年後にどの様に化けるか非常に気になり鶏である
続いては、白色種
こちらは、上記で紹介した黒色種から分離して出てきた白色種と聞いた。
他の内種から比べると少し弱弱しく見えるかもしれない。
しかし、こちらのは大元の親を見るとその弱さは感じない。
顔色もよく、重厚感あふれる良い鶏である。
続いては、
筆者も2019年の作出過程から見させていただいている白笹種の大和軍鶏
こちらも最初に紹介した猩々種同様にコシャモとの交配で作られている。
続いて、
油種の雄と赤笹種の雌
流石、安定した内種である。
おまけ
間所氏の飼育する大和軍鶏の中で、現在一番高齢の雄である。
今後、大和軍鶏を飼育する楽しみを一つ
その一つが脚。
まさか、大和軍鶏を紹介するにあたって脚だけの写真が載るとは思わなかったであろう。
しかし、是非、新規に大和軍鶏を飼育したいと考えている人には、この様な些細な部分にも是非目を配っていただきたい。
こちらは大和軍鶏の若
こちらは、コシャモ
丸い形をしている。
今回は、豆嘴(マメハシ)について書いていきたいと思います。
とは、言うものの、筆者自身も豆嘴について知った(見た)のは2019年が初めて。
また、お話を聞いた飼育者も何十年振りかに誕生したとの事。
その前に、先ず豆嘴とは、字の如く、嘴の一種の種類である。
鶏冠や目、脚色に品種毎に差異があるように、嘴にも違いがある。
確かに、マレー系と地鶏型の鶏では、嘴の形、長さが違う。
豆嘴とは、そんな軍鶏の嘴の中でも特に変わっているかもしれない。
では、その姿を見ていただこう。
下記は通常のコシャモ赤笹種の若雄の嘴である。
では続いて、豆嘴の個体を見ていただこう。
もう1羽雌の個体も掲載しておく。
元々、コシャモ自体地域変異が多く、地方によって、飼育者によって好みが変わる。
是非とも新規でコシャモを飼育したいと考えている人には、それら差異がかなりある事を知っていただき、これはダメ。優勝する鶏以外は飼育しない。等の固い頭を持たず、色々なタイプを飼育していただければと思う。
美しく出来上がった鶏は、金を出せばいくらでも買える。
しかし、金の卵を産み出すに鶏は、自分自身の経験、知識でしか見つけられない。
良い鶏から、良い鶏が出やすいのは確かだが、良い鶏から良い鶏が出るようならば鶏を飼う楽しみはなくなる。
同じ親からでも10羽10通りの鶏が産まれる。
そこから、自分の好み、品評会で優勝する鶏を見つけ出すことがコシャモを飼う楽しみではないかと筆者は考える。
天然記念物日本鶏保存団体 全国小型軍鶏協会
詳しくは下記よりお問い合わせください。
間所 栄次氏 鶏自慢 | 日本鶏保護連盟 (nihonniwatori.com)
雄 2700g 若雄 2300g 雌 2100g 若雌 1800g
小軍鶏の理造像
小軍鶏
内種:赤笹種、油種、黄笹種、白笹種、銀笹種、金笹種、白色種、黒色種、浅黄種、猩々種、濃猩々種、碁石種、銀鈴波種。
標準体重: 雄 1000g 若雄 800g 雌 800g 若雌 600g
以上が簡単な大和軍鶏と小軍鶏の紹介でした。
今後は、本物の鶏の写真も交えながら紹介できればと思います。
天然記念物日本鶏保存団体 全国小型軍鶏協会
詳しくは下記よりお問い合わせください。
今回の交換会では、コシャモや大和軍鶏以外にも、外国鶏やその他の日本鶏も多く出展されました。
皆様におかれましては、お気に入りの鶏は手に入りましたでしょうか???
益々の小型軍鶏及び日本鶏にの発展を期待しております。
11月6日には、品評会を予定しています。
皆様とご自慢の愛鶏の出展を楽しみにしております。
最後まで会場の後片付けを手伝ってくださった皆様もお疲れさまでした。
天然記念物日本鶏保存団体 全国小型軍鶏協会
詳しくは下記よりお問い合わせください。