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日本国債の金利がこの数週間で急激に動き出しています。2月3日に日本の10年国債で長期金利が高騰して以降、連日のように国債金利は上昇中で、僅か一ヶ月の間に0.195%から0.445%に急上昇しました。

投資の世界で「一番成功した」と言われているジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた経歴を持つ藤巻健史参議院議員も、「いよいよきな臭くなってきた。その意味で明日(17日・火曜日)の日本国債20年物の入札結果は要注意だ」と警鐘を鳴らしています。

17日は日本国債20年物の入札がありますが、この結果次第では円が大暴落することになるかもしれません。また、今回の暴落を免れたとしても、日銀が大量の追加緩和をしている影響で、これからは暴落と隣合わせの危ない取引が続くことになるでしょう。



不気味なのは、何処のメディアもこの件に関して沈黙を貫いている点です。一ヶ月で長期国債の金利が倍になるのはちょっと異常で、本当の大暴落が来るとアベノミクスの数百倍の変動が発生する可能性があると考えられます。
国債の金利が不安定化しているのは日銀が行っている追加緩和の効果が弱くなっているからで、アベノミスクと日本経済が崩壊に向けて動き出した証拠です。

かつては50%以下に保っていた日銀の国債保有量ですが、今では日銀の資産のうち84%が国債となってしまいました。となると、従来よりも国債の変動で日銀が受けるダメージも大きくなるということです。日銀がダメになれば、日本経済も一緒に沈みます。
表向きは普段通りの日常を保っていますが、その水面下では本当に危機的な事態が進行中ということです。とにかくも、まずは17日の国債入札に注意してください。


↓2015.2.9 17:03の記事
☆長期金利終値、0・355%に上昇
URL http://www.sankei.com/economy/news/150209/ecn1502090015-n1.html

引用:
週明け9日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(337回債、表面利率0・3%)の終値利回りが前週末より0・020%高い0・355%だった。

 好調な米雇用統計を受け、米景気の先行きに対して前向きな見方が広がった。東京市場で株価が上昇したこともあり、安全資産とされる国債は売られ、金利は上昇した。
:引用終了

↓2015.2.16 16:58の記事
☆長期金利終値が0・445%に上昇
URL http://www.sankei.com/economy/news/150216/ecn1502160025-n1.html

引用:
 週明け16日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(337回債、表面利率0・3%)の終値利回りが前週末比0・030%高い0・445%だった。
 東京株の上昇で、安全資産とされる国債が売られ、金利は上昇した。17日に予定される20年債入札に向けた持ち高調整の売りも入った。
:引用終了

☆藤巻健史参議院議員 本文(日本国債20年物入札は要注意)
URL http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/

引用:
2015年2月16日 (月)
(本文)(急性胃腸炎になりまして、本日は途中までしか書けません。残りは数日後に書きます)

1.明日の日本国債20年もの入札は要注意
米国債10年利回りが1月末に1.64%をつけてから2週間で2.05%まで上昇している。日本国債の入札も先週の10年債、5年債と悪く、いよいよきな臭くなってきた。その意味で明日(17日・火曜日)の日本国債20年物の入札結果は要注意だ。今回大丈夫でも来月の10年債入札といい、今後の入債は毎回ヒヤヒヤものとなろう。

20年債のテール(テールに関しては以下の週刊朝日の記事ご参照)を見ると
昨年1月は4銭、昨年2月は16銭、昨年3月は23銭、昨年4月は21銭、昨年5月は6銭、昨年7月は5銭、昨年8月は2銭、昨年9月は5銭、昨年10月は8銭、昨年11月は41銭、昨年12月は8銭、今年1月は11銭だ。
明日、テールが大きかったら、注意した方が良い。日銀の量的緩和がそろそろ限界に近づいている証左となろう。

2.債券暴落した場合の¥は暴落
通常、長期金利上昇は円高要因だが、ここまで来ると違う。日銀が量的緩和をして財政破綻をカモフラージュしてきたが、そのカモフラージュが効かなくなったことを意味するからだ。日銀の資産のうちなんと84%が国債だ。(私が現役の時は50%以下)国債価格が下がれば日銀の資産規模は減少する。バランスシートというくらいだから日銀の負債サイドも減少する。(発行銀行券+当座預金)の価値が減少すると言うことだ。円暴落につながる。
:引用終了

☆“預金封鎖”もうひとつのねらい
URL http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=150216_1

引用:
69年前(昭和21年)の2月16日、突然預金が自由に引き出せなくなるという「預金封鎖」という国の措置が発表されました。激しいインフレを抑えるためとされてきましたが、実は、もうひとつ、危機的な財政を立て直す狙いも込められていました。
:引用終了

☆長期金利が0.485%に低下 1年4カ月ぶりの水準(14/08/28)


☆国債の長期金利が上昇 消費再増税の先送りの観測で(14/11/12)


関連過去記事

☆異次元の緩和が遂に限界か!?10年国債の入札不調で長期金利急騰!日銀の株価もアベノミクス前の水準に下落!
URL http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5420.html