20141114023800asdoa.jpg
政府は政府事故調査・検証委員会が福島原発事故の関係者の証言をまとめた調書(記録)を新たに56人分を公開しました。公開された資料には旧経済産業省原子力安全・保安院の現地事務所副所長等の証言が書いてあり、福島原発事故直後に保安検査官が4人も逃げ出していたことが発覚。この4人は福島第一原発で事故が発生した翌日に逃げ出し、一時は吉田所長に説得されて福島第一原発に連れ戻されるも、その後に無断で再び撤退したとのことです。
また、保安院の古作泰雄(こさくやすお)氏の調書には、福島原発事故の国際的な事故評価尺度をレベル3から5に引き上げた理由について、「報道で評価が低すぎると声が高まったことがトリガー(引き金)だった」と書いてありました。

新しく公開された調書の量は膨大なので私も軽くしか見ていないですが、色々と非常に興味深い話が沢山あります。それにしても、報道や世論の声で福島原発事故の国際的な事故評価尺度を変更していることにはビックリです。技術的な問題や情報不足ならば分かりますが、世間の声で原発事故の評価を変えるのはどうかと思います。

これは保安院や規制委員会の連中が原発事故をまともに評価することが出来ないということを示し、こんな状態では菅直人元首相ではなくとも激怒するしか無いです。今の政府は必死に原発再稼働をやろうとしていますが、このような組織では無理な話だと言えます。


☆福島第一 政府事故調 56人分公開
URL http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014111302000128.html

引用:
 政府は十二日、東京電力福島第一原発事故で、政府事故調査・検証委員会が政治家や東電関係者ら五十六人と一団体に聴取した記録(調書)を新たに公開した。故吉田昌郎(まさお)元福島第一所長ら十九人に続き、二回目の公開。調書からは、政府や東電のちぐはぐな事故対応があらためて浮かんだ。
 旧経済産業省原子力安全・保安院の現地事務所副所長(匿名)の調書によると、事故翌日に福島第一から逃げ出した保安検査官四人は「放射線量が上昇し、身の危険を感じた」と逃げた理由を述べた。四人は福島第一に戻されたが、この際、一人は「現地に行ってもどうにもならない。なぜ行かなければならないのか」と拒んだ。所長が説得し原発内に戻したという。
 だが、福島第一に戻っても、積極的に情報を集めようとしなかったと、政府事故調の報告書でも批判されている。四人は戻った翌日、無断で再び撤退した。
:引用終了

☆内閣官房 政府事故調査委員会ヒアリング記録の公表(第2回)について
URL http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/hearing_koukai_2/hearing_koukai_2.html

20141114023951sdofi01.jpg
20141114024012asiud02.jpg
20141114024028sdoif3.jpg
20141114024042sdofi04.jpg

☆原発事故調書 新たに56人分公開


☆朝日新聞「吉田調書」報道 第3者機関「報道内容に重大な誤り」(14/11/13)