皆様ご無沙汰しております。

長らく更新しておらず申し訳ありません。

世間では新型コロナや鳥インフルエンザ等の感染が拡大し、なかなか息苦しい日々が続いているかと思います。

その様な時にこそ尾長鶏の飼育を趣味にしていて良かったと思う次第です。

人混みに行くのではなく、大切な愛鶏の世話を無心に行うのはとても心穏やかになるものです。

しかし、各地の愛鶏家さんとの交流が出来ないのはとても悲しい事です。

さて、そんな移動制限が出てしまった昨今ですが、当舎の尾長鶏達は繁殖のシーズンを迎え始めました。
今日で約半数のメスの産卵が始まりました。

昨年までは人工授精で雛を採っていましたが、本年は昨年孵化した雄鶏の中から将来見込みがあるのではないかと思われる鶏と高知県南国市訪問の際に知り合った大篠長尾鶏保存会会員様より譲り受けた種卵から孵化した雄2羽を用いて繁殖を進めていきたいと思います。

本来尾長鶏の雄を種に使用する場合、尾羽の伸びを確認した上で使用するのが望ましい事ですが、現在の飼育数では種鶏と止雄を別々にするのは私の場合は難しいので、若雄が止箱飼育に切り替わるギリギリまで種鶏として使用したいと思います。
が、あまり種鶏として使用し過ぎても、ホルモンのバランスから最初の尾羽は成長が止まるのではないかと推測します。
私が7年前に飼育していた雑種の尾長鶏は、尾羽が190㌢、蓑羽が半分程まで伸びた際に尾羽と蓑羽を切り、種鶏として使用しましたが、雌鶏と同居して1週間過ぎくらいすると今まで飼い主に懐いていた鶏が飼い主を攻撃し出し、それと同時期に蓑羽の成長は止まり、顔つきも喧嘩鶏の様に鋭くなった事を覚えています。
一年間が空いたしまいますが、本年採れる雛を止雄にするのが賢明かとも思います。
今は、後世に出来るだけ多くの良鶏を残す事を意識して、雛を採っていきたいと思います。

昨年の秋ですが、2羽のメスが少数ですが産卵した為、念の為孵卵器に入れたところ2羽のオスの雛が孵化し、育成中です。

こちらは、私が7年前から改良中の系統で昨年従兄弟同士の交配で誕生したメスに祖父の尾長鶏を掛けて孵化させたオスです。
初代から数えて5代目になります。
どの様な鶏になるかはまだまだ分かりません。


続いて、こちらの雛は、高知県南国市の大篠長尾鶏保存会血統のオスと我が家の交配系3代目のメスとの雛です。
2羽孵化しましたが、1羽は途中で落ちてしまいました。
高知県の系統は大型の為、この雛も身体が大きいように思います。
しかし、雄親、雌親共にどんな遺伝子を持っているか定かではないので、この雄が永遠の様な鶏になるかはまだまだ分かりません。

参考までに雌親の兄弟雄です↓
今年で2歳なります。
現在は会員が飼育しています。
尾羽は150㌢程と聞いています。
しかし、父鶏が蓑が細く、その遺伝のせいかこの鶏も蓑が細く、抜けてしまったとの事です。



それでは、今年の種鶏と計画を書いていきたいと思います。

先ずは、尾長鶏白種及び褐色種の復元です。
写真のオスは福島県で尾長鶏飼育の第一人者であった故熊耳喜平氏の血統の雄です。
かなり高齢で、昨年やっとの思いで白藤種メスとの交配で褐色種のメス2羽を採る事が出来ました。
本来は雄雌の雛を採り、兄弟同士で交配して白種を作ろうと思っていましたが、孵化したものは全てメスだったので、今年は親子掛け合わせを計画しています。
また、白種と白藤種の交配で何故か褐色種が孵化してしまったので、想定外ですが、褐色種の復元にも取り組みたいと思います。
褐色種については、↓のメスだけが昨年高知県南国市の大篠長尾鶏保存会会員様より譲っていただいた卵から1羽のみ孵化した褐色種のメスになるので、この白の雄と交配して雛を採り、そこより褐色種のオスが孵化すれば、他のメスと交配するも良いと思いますし、褐色種は尾の伸びが悪かったり、蓑羽の伸びる本数が少ないと聞きますので、尾と蓑羽の伸びの良い白藤種のメスに交配してより尾と蓑の素晴らしい褐色種を復元出来ればと思いますが、結果が出るのは何年先になりますか、、、。
先ずは、この白の雄から種が出る様活かすことを目標としたいと思います。
また、白種は黄脚が基準となっているので、白種の雛は、黄脚になる様に。
褐色種は柳脚になる様選別していきたいと思います。


続いて、
こちらのオス↓は、我が家2代目となる純系の尾長鶏です。
親雄はコチラ↓の今年で5歳になる雄です。
雌親は残念ながら昨年亡くなってしまいました。
また、雌親は食卵癖があり、雛は上記のもの以外に静岡の会員が飼育する兄弟雄の2羽しかおりません。
なので、何としても子孫を残しておきたいものです。

現在、大篠長尾鶏保存会血統のメスと種卵を採っており、10個程の有精卵を確認しています。


とても人に良く馴れたペアです。

雄親も今後の尾の伸びが気になるところです。

早めに止箱に入れたいのですが、今は子孫を残す事を優先したいと思います。

この雄には他に2羽のメスを付けています。
1羽目は、尾長鶏白藤種雄と東天紅の交配で得られたメスです。
今年で8歳程になります。
私の元師匠に2014年1月1日に譲っていただきました。
今までに1羽だけ仔を採った事があります↓
2019年5月の撮影時です。
この後、神奈川県の会員の元に貰われていきました。
昨年10月に撮影した時のものです↓
平飼い飼育のため尾羽や蓑羽は抜けてしまっていますが、蓑が太くボリュームがありましたので、再度今年雛を採って、今後戻し交配を続けて改良していきたいと思います。

2羽目は、
本日から同部屋にした今年で5歳になる純系のメスです。
このメスは、若雄の姉妹鶏になるので、叔母に当たります。

大篠長尾鶏保存会系統との交配種を作成しつつ、我が家の血統も維持していかなくてはなりません。
このメスの娘と孫には、大篠長尾鶏保存会系統の雄を付けています。
なかなか良い夫婦に見えます。


5歳になる為、他の若鶏と違いまだ産卵の兆候は見えませんが昨年も良く産卵しており、身体もとても若々しく今いる鶏達の中でも一番美しく見えます。


上記のメスの娘と孫です↓
3羽おりますが、祖母に当たる5歳のメスも一緒にいる時に撮影しました。
女系3世代です。

大篠長尾鶏保存会系統のオスのアップです。
この雄の4代か5代前に褐色種が交配されているとのことで、肩に少し茶の刺し毛がまえます。
身体は我が家の血統よりも大型です。
蓑羽は細い様に思います。 

分かりづらいかもしれませんが、下の写真の左が我が家の系統。右が大篠長尾鶏保存会系統の雄です。
若干右側の方が大きく見えれば正解です。
体重は測っていませんが、今度計測してみます。




続いて、
純系2代目と3代目の組み合わせです。
こちらのメスは1羽が2歳鶏。
もう1羽が昨年産まれで、雄鶏も昨年生まれです。
雄鶏の親雌は先ほど紹介した5歳のメスです。
こちらのメス達は身体が小さく、まだまだ産卵の兆候が見られませ。
もう少しの辛抱かと思います。


続いては、
オスは大篠長尾鶏保存会系統で雌は交配系統の3代目のメスとそのメスに従兄弟の雄を掛け得た昨年生まれの娘3羽です。
交配系統の特性か既に4羽とも産卵開始しています。
この交配系統の兄弟雄は昨年全て譲ってしまい、我が家にはおりません。
止箱で飼育してくださる会員がおりますので、尾の伸びはそちらで観察出来ればと思います。
雄雌共にどんな形質を持っているか謎です。
このオスはある程度したら、他の純系のメスとも交配したいと考えています。



以上

また進展がありましたらご報告致します。







おまけ
昨晩止箱の掃除をした際の写真を添付しておきます。