温泉のある町「Caldas de Reis(カルダス・デ・レイス)」を出発。

途中、巡礼者風のタイル画を掲げた家の前を通り過ぎる。


 

最終地点の「Santiago de compostela(サンティアゴ・デ・コンポステラ)」までは

残り45キロ。

2日あればたどり着く。

 

通常なら、「Padron(パドロン)」と呼ばれる町で宿泊し、

そこからサンティアゴを目指すのパターンが多いらしい。

 

しかし、私はパドロンの町をスルーして、もう少し先の小さな町に泊まった。

理由は、パドロンで泊まると、

1日目18キロ、2日目25キロと2日目が長い。

しかし少し先の町に泊まると、

1日目28キロ、2日目15キロと翌日が楽チン。
ゴールに楽にたどり着きたかったのである。

 

さて、話は戻ってスルーしたパドロンの町について。

ここは、イエスの12人の弟子のヤコブが最初に流れ着いた場所。

伝説の町と言われる。

このことは、町を離れて後から知った。

 

町の中心部にある大きな教会がある。

こちらの教会には、クレデンシャル(巡礼手帳)のスタンプが必要だったので、

立ち寄った。

土曜日だったからか、人が多いなあと思ってた。

特に教会の片隅に残る、一角に黒山の人だかりが。

聖ヤコブの船をつないだ石らしい。

 

その時は、さらに10キロ近く歩かないと宿に着く必要があるな、

意識は次の町に向かっていた。

 

ゆえに教会の外観の写真も写していなければ、

聖ヤコブの乗った船をつないだ石の写真も写していない。

 

惜しいことをしたもんだ。

 

このパドロンの町で、巡礼の道を歩き始めて、

はじめて日本人にあった。

 

彼は、私と同じくポルトガルの道を歩いていたのではなくて、

フランスの道からサンティアゴに到着、バスでここまで足を延ばしたらしい。
 

ポルトガルの道に関することを尋ねられたので、質問に答えて別れた。

後で、この方が非常にありがたい存在になる。

 

そして、広場の片隅にあるスーパーで水とパンを調達。

宿まで残り、10キロの道のりを歩き始めた。

 

ようやくたどり着いた、宿の周りには何もなかった。

晩御飯食べれそうなところはあるかなと、周囲を歩き始めた。

 

これまで泊まった宿は古い町の中心に近いところにあり、

町歩きも楽しかった。

しかし、この日泊った宿のあたりは何もない。

人があまり止まらない場所に泊まると、こんなことになるんだな。

 

晩御飯が食べれそうな場所を探しているうちに、雑貨屋兼バルを見つけた。

ビールとボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)を注文。

ボカティージョは、スペイン風オムレツのトルティージャを挟んでもらう。

とにかくでかい。

 

そういえば、巡礼路を歩き始めて1週間、温かい食べ物を初めて食べな。

 

アルコールも、歩き始めてから初めて飲んだな。
(電車でポルトガル観光している間には、飲んだことあり)

 

食べ残した、ボカディージョを宿に持ち帰り、翌朝の朝御飯にする。

余談になるが、今回泊った宿は新しいし、泊まっている人も少ないので静か。

よく眠れそうだ。

いよいよ明日、ゴールのサンティアゴだな。
 

この日泊った宿のある場所は地図の上から二番目の赤枠に位置する。

サンティアゴまであと一息。

(Google Mapsから引用)

 

(続く)

 

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日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会

 

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