来年5月3日、翁という能の演目を京都駅近くでやるのでござる。 | 多分私はマージナルな人っていうやつなのよ。

多分私はマージナルな人っていうやつなのよ。

いつまでやる気なんだろう、女子大学院生。
今は所属ナシ。でもきっと戻ると思う大学。

もっともっと愛されたいし、愛したい。
溶けてくような言葉と物語を探して、ヒトの居るところを転々と。

来年の5月3日に能の公演を行うんですわ~。というので色々頭がパンクしているところです。こんにちは。

金剛流の翁・開口・高砂という演目をやります。
京都市立芸術大学が移転するので、その移転のプロジェクトの一環です。
京都市立芸大が、京都駅の近くで多くの市民の方に支えてもらえるような存在であり続けられるような、その祈願的も込めて。

お国の行政と、地方の役人と、研究室の間の取り持ち。。。。なんか経験したことのある構図だな。。。そして、赤字覚悟で走らされて、終わった後虚脱になるやつ。(その後心療内科で入った瞬間やばいと宣言された奴な)で、辞めとけとは思うのですが、虚脱になれるくらい走り抜けられるのも一つの才能かなくらいで今回はやばいときには休む。手を出さない。をモットーに支えていきたいと思っています。

とまぁ、嫌な既視感はありますが、前の時代から引き継いできたものというのものを後の世に残すことは大事だと思っています。祈願だとか祈祷だとか、こうすればいいなんて盲目的に信じるのはどうかと思うけど、見えないものの力を信じる力は大事じゃないかと。

で、どんなことが頭が痛いかとかをピックしておきます。

縦割り行政なので、研究費と芸術振興費は別の申請になります。
(どっちも文科省なのに)

大学として、文化庁の芸術振興、興行に関する補助金取った実績なさげです。
(いや、取れるし、取るべきでしょ。芸大レベルが文化庁の芸術振興の基金取れなくてどうするよ)

大学は公的機関なので、高い入場料とるのに及び腰のようです。(今までのマックス1500円らしい。いや、基本こんな演目最低10000ですけどね。伝統芸能出来る舞台装置入れないといけないし、大学とかの先生じゃないプロの役者呼ぶんですけど、その人らの他の公演と肩を並べられるようなっていうのは、入場料も踏まえてなんじゃ……)

クラウドファンディングは大学の事情で絶対無理。(営利的な行動とれません。研究機関で利益追求してないので。クラウドファンディングをするなら、そのルールを作る必要があるし、そのルール整備が間に合いません)

営利的な行動をとった場合、大学のホールを使うことがアウトになることも(ここ調整必要なやつね。しかも責任者の匙加減なところもあるから、ネットワーク構築必要。使えなくなるなんて、公演自体成立しなくなる。意味ないじゃ~ん)

神戸大学で専攻学生のコンサートやってた頃から、
「なんでコンサートする側がお金払ってコンサートするんだ」
という風に思っていたことがあるんだけど、未だに答えは出ません。

プロだからとかプロじゃないからとか、そういうものとも何か違う気がするし、全然答えが出ないし、そもそも何で芸能は支払ってまでやるものになってるんだ。それでもやれるのはおひねりがあるからだろとか。

親のすねをかじりながら今日も生きています。

昨日話をしていて、何がしたいのかな自分はって思ったら、
新しくできた800人入るホールを満席にして、観客の人のワクワクのあるホールで、能の公演をしたいんだろうなって思ってます。

皆のワクワクのある空気が、演者のテンションとか、トランスとかそういうのを上げてくれるだろうし、そういう時間と空間がその場にいる人の気持ちも上げてくれるんじゃないのかなとか思ったりするのね。

満席って言ってるけど、満席よりももっと大事なのはテンションで、お客様の質っていうのがすごく大事。その場にいるということに対しての帰属意識というかそういうの。うまく説明できないな。まぁ良い演者だけでなく、客あっての、公演の成功かなって思っています。

別に成功してもプー太郎がプープーしているだけなので、何にもならないんですけど、まぁ、それが逆に潔いのかなって思ったりもします。頑張ったら能とか芸能の神様がほめてくれると思います(多分)

とか言いながら最後にもう一度。
来年、5月3日京都駅近くに移転するうちの大学のホールで能公演やります。その何か裏方でもそもそしてます。
文化庁関係知ってる人いたら教えてください。
お礼になるものは、何にもないですが。。。。